生活支援技術の過去問チャレンジ①
こんにちは!いよいよ介護福祉士国家試験まで1か月半となりました!今後はパート合格へとより介護福祉士の国家資格が取得しやすくなっていくことが予想されます!今回の第37回も、第36回同様に高い合格率、低い合格点となるのではないと私自身考えていますが、受験生の皆さんはとにかく例年並みの合格点75点を基準として追い込みしていきましょう!そこで重要になっていくのが、いかに点数を稼いでいくかです!そのためには今回学ぶ生活支援技術は重要になってきます!この科目で26問中20点取ることができればグッと合格が近くなります!この科目は間違いの選択肢が非常にわかりやすくなっていて、知識のない方でも正解できるくらいのレベルも多く、ケアレスミスをしないことが重要となります!そのためにも問題をきちんと読んでいくことがお勧めです!
では今回は「生活支援技術」の過去問から出題頻度の高い項目に関する問題をピックアップして解説していきたいと思います!
【第33回 問題36】
高齢者にとって安全で使いやすい扉の工夫として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 トイレの扉は内開きにする。
2 開き戸は杖の使用者が移動しやすい。
3 引き戸は開閉の速度が速くなる。
4 アコーディオンドアは気密性が高い。
5 引き戸の取っ手は棒型にする。
住環境の問題になりますが、この項目も例年1問出題されています!
1:× 内開きだとトイレ内で倒れた場合に外から開けられないため×です!
※引き戸か外開きが望ましい
2:× 開き戸は手で押したり引いたりするため転倒のリスクが高くなります!
※引き戸が良い
3:× 引き戸より開き戸の方が速くなります!
4:× アコーディオンドアは蛇腹部に隙間が出やすいため気密性は低いです!
5:○ つかみやすく開閉しやすいです!
【第35回 問題86】
左片麻痺の利用者が、前開きの上着をベッド上で臥床したまま交換するときの介護の基本に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護福祉職は利用者の左側に立つ。
2 新しい上着は利用者の右側に置く。
3 脱ぐときは、着ている上着の左上肢の肩口を広げておく。
4 左側の袖を脱ぎ、脱いだ上着は丸めて,からだの下に入れる。
5 利用者を左側臥位にし、脱いだ上着を引き出す。
着脱の基本は「脱健着患」です!
※今回は左片麻痺のため患側は左側、健側は右側です!健側、患側は事例によって右・左が変わるため整理しにくい場合は問題用紙に書くなどするのがお勧めです!問題用紙は持ち帰ることができ、何を書いてもOKです!では解説していきます!
1:× 健側を下にした右側臥位になってもらいため右側に立ちます!
2:× 患側から着てもらうため利用者の左側に置きます!
3:○ 左上肢の肩口を広げておくと右上肢の袖が脱ぎやすくなります!
4:× 脱健着患のため右側の袖から脱がします!
5:× 健側を下にするため右側臥位で行います!
生活支援技術の過去問チャレンジ②
ここからは、食事・入浴・排泄の生活支援技術の過去問を解いていきましょう!
まずは食事介助に関する問題です!
【第34回 問題44】
Aさん(78歳、男性、要介護2)は、脳梗塞の後遺症で嚥下障害がある。自宅で妻と二人暮らしで、訪問介護(ホームヘルプサービス)を週1回利用している。訪問時、妻から、「飲み込みの難しいときがある。上手に食べさせるにはどうしたらよいか」と相談があった。
訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 食事のときは、いすに浅く座るように勧める。
2 会話をしながら食事をするように勧める。
3 食事の後に嚥下体操をするように勧める。
4 肉、野菜、魚などは軟らかく調理するように勧める。
5 おかずを細かく刻むように勧める。
短文事例の問題でも介助における基本変わりません!では解説していきます!
1:× 深く腰掛けることで姿勢が安定します!
2:× 飲み込む際に話しかけると誤嚥につながる可能性があります!飲み込んだかどうかを確認して声をかけます!
3:× 嚥下体操は食事の前に行います!
4:○ 軟らかく調理することで嚥下しやすくなります!
5:× おかずを細かく刻むと口の中でバラバラになり飲み込みづらくなります!
※Aさんは脳梗塞後遺症で咀嚼機能や唾液の分泌が低下し食塊形成も難しい状態です!
次は入浴介助に関する問題です!
【第34回 問題48】
シャワー浴の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 シャワーの湯温は、介護福祉職よりも先に利用者が確認する。
2 からだ全体にシャワーをかけるときは、上肢から先に行う。
3 利用者が寒さを訴えたときは、熱いシャワーをかける。
4 利用者が陰部を洗うときは、介護福祉職は背部に立って見守る。
5 脱衣室に移動してから、からだの水分を拭きとる。
ここはこのまま解説していきます!
1:×
「よりも」はNGワードです!介護福祉職が先に確認します!ちなみに片麻痺がある場合は利用者の健側の手で確認します!
2:×
心臓から遠い末梢(足元)から体幹の順に湯をかけます!
3:×
熱いシャワーを浴びると急激な温度変化によって血圧や脈拍に変動が起こります(ヒートショック)!
4:○
利用者の自尊心や羞恥心に配慮する必要があります!
5:×
湯冷めしないようにすぐにバスタオルで体を拭きます!
最後は排泄介助に関する問題です!
【第33回 問題50】
下肢筋力の低下により立位に一部介助が必要な車いすの利用者が、トイレで排泄をするときの介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 便座の高さは、利用者の膝よりも低くなるように調整する。
2 便座に移乗する前に、車いすのバックサポートに寄りかかってもらう。
3 車いすから便座に移乗するときは、利用者の上腕を支える。
4 利用者が便座に移乗したら、座位が安定していることを確認する。
5 立ち上がる前に、下着とズボンを下腿部まで下げておく。
下肢筋力の低下している利用者の排泄介助を問う問題です!生活支援技術の事例問題では、たいてい何かしら介助を要する利用者の対応について問われています!
1:× 「よりも」はNGワードです!便座は利用者の膝よりも高くなるようにすることで立位しやすくなります!
2:× 浅く座ってもらうことで立位しやすくなります!
3:× バランスを崩して転倒しないように腰部を支えます!
4:○ プライバシーの配慮のため座位の安定を確認してからその場から離れます!
5:× 立ち上がった後に下着やズボンを下げます!できる部分は自分で行ってもらう必要もあります!
試験まで1か月半となっているため、ここからはとにかく問題を解いて自分の知識に関するインプットに加えてアウトプット力を高めていきましょう!質より量です!試験までロングスパート頑張りましょう!!