人のせい、世の中のせい
ここで改めて、皆さんに問いかけをしたいと思います、あなたは何のためにこのお仕事をしていますか?いろんなところで「上手く仕事がいっていない」「人間関係が上手くいっていない」ということを多く聞きます。そして、話をきくと職場の環境や相手の悪いところばかりに目が行って、「自分は悪くはない、自分は一生懸命やっている」と言われます。
私自身も昔はじつはその一人でした。本当に言いわけ人間で人のせい世の中のせいばかりして生きていました。でもそんな自分に嫌気がさして、正直苦しくなって変わらざる得ない状態になってから、這い上がり、今はすべての原因は自分にあると理解してから、あまり気にならなくなりました。
その転換期は12年前でした。当時私は、前の職場で介護と看護の統括責任者をしていました。なった当時は上手くいかず、人や職場のせいにしていた自分がいました。「何でわかってくれないの?」「何のために皆仕事しているの?」業務的で自分都合の現場。
私自身も偉そうに言っているけど自分が出来ていないことは棚に上げ…。私自身が受け止めて周りにも受け止めてもらえないといい介護が出来るわけがない。自分も言い訳人間で周りと変わらないじゃないかって。高齢者は好きですし、役割を担ったなら変わるしかない。
その時、吉井雅之(ナニメン)さんの「喜働力塾」が開催されており、藁をもつかむ思いで参加しました。単純に喜んで働く力の塾というネーミングに惹かれ(笑)。それが私の人生にとって最大なプラスの転換になったのです。
変えたいなら自分が変わる
講師の吉井雅之さんから言われました。「幸せだね、なべちゃん。動けるってあたりまえと思っているでしょ?なべちゃんの施設のお年寄りの方って動けない方もいるよね。なべちゃんは動けて幸せだね。出来る事たくさんあるね、感謝だね」って。
私は、体を動かせます。私は、しゃべることができる、目が見える、耳が聞こえる、手を動かすことができる、歩くことができる、ご飯を食べることができる。
行きたい時にトイレに行って排泄をすることができる、夜寝ているときに自分で寝返りができる、ベッドから自分で体を起こすことができる。
喉が乾いたら飲みたいものを自分で手に取って飲むことができる、好きな食べ物を選んで食べられる体を動かして仕事をしてお金を稼ぐこともできる、人と会ってお話ができる、行きたいところに行くことができる。
いろんなことを言うとキリがありませんが、今挙げたことに関しても、一つ一つ分析をすると複雑な要素が絡まっています。
一歩外に出て世の中見渡すと、動きたくても動けない人が沢山います。なりたくない病気になってしまっている方。生活が苦しくて食べるものがない方、本当は親と一緒に愛されて生活したいと思っている子供たちなど、上げたらきりがないほど。その中で私は動けています。動けているのです。
できない理由ばっかり、人のせいばっかりして何しているのだろうって本当に情けなく思いました。変わりたい!!と強く思うようになりました。
いいところ探しで人生変わった楽になった!
変わる一歩になった【いいところ探し】の紹介!!
①家でのいいこと ②通勤途中のいいこと③職場のいいこと毎日一言ずつ書いていく。
①家で子供と美味しいねとケーキを食べた②通勤途中にかわいい犬を発見した③職場ではご利用者からありがとうと言われた。毎日一言ずつ書いていきました。
はじめはよく理解していわわけではなかったのですが、日々よい気づきが少しずつ増えていき、いいとこ探しが習慣になっていきました。ある時、通勤途中に雨が上がった時の木の葉っぱがキラって綺麗に見えた時、今まで通勤時に周りを見てなかったな、余裕なかったなということに気づき、めちゃくちゃ涙が出ました。気持ちが楽になった瞬間でした。
毎日の出来事は変わらないのに、脳が自然にいいことをキャッチするクセがついてきて、嫌な人の嫌なところばかりみていた私が、いいところを見るようになり、人を好きになりました。脳は今ある現実を捉えられない。脳は想像と現実の見分けもできない。
マイナスにとらえるか、プラスにとらえるか自分次第。プラスに転換するクセがついた時、すべての物事が幸せに感じ、自分の考え方、感じ方次第で人生変わるとわかりました。
脳の仕組みから知る。メンタル強化法!
自分のメンタルを強くするには、言葉と身体の使い方を変えることが有効です。私は、周りにいつもパワフルだねとか、忙しいのに身体よくこわさないねと言われることが多いです。それには秘訣があり、毎日の日課で、毎朝顔を洗う時に笑った自分の顔を鏡で見る。通勤途中の車の中で「今日も一日最高だった、幸せ、絶好調!!」と叫ぶ(笑)
そうすると、脳が働き、身体に力がみなぎってきます。脳の仕組みや使い方学んで習慣にしてきたからです。私たちが過去にいいことや悪いことなどいろんな体験をしてきたことを脳は覚えています。側頭葉の海馬は記憶を司り、その隣の扁桃体が存在し快や不快を感じます。海馬と扁桃体は密接であり、何か物事がおこれば、その物事とともに感情を記憶します。
過去の「もうだめだ…」と肩を落としたマイナスの経験を脳は覚えており、口に「だめだ」と発した時点で思い出し、身体はマイナスに反応し力が出なくなります。
逆に「やったぁ!!最高!!」と幸せなことがあったら、「やったぁ」とその言葉や動作に反応して、過去のプラスの感情を呼び起こしプラスの力がみなぎります。
扁桃体の快や不快は視床下部に伝達し、様々なホルモンに影響し、自律神経に影響すると言われています。
事例から学ぶ!
私は、人前で発表するのが苦手でした。学校で発表して答えを間違ったことがあり、次に人前で発表する機会があると緊張して胸がドキドキし言葉もしどろもどろ。また言い間違えて失敗。
脳はその時のことを覚えていて(海馬)、失敗した不快な時(扁桃体)には緊張しノルアドレナリンが過剰に出て(視床下部)作用し、交感神経(自律神経)が活発になり、心拍数は上がるは、声が震え、手汗をかく。悪循環…。
たまたまそれを乗り越え人前で話せるようになったのは、とっさに人から意見を求められ、上手く話すことが出来、いい意見いってくれたねと褒められたことです。(クラスメイトの友達の事に関して弁護する内容でした。昔から正義感は強かったのですよね)
脳は、イメージと現実とを区別できないようになっています。事実か事実でないか、現実か空想か、過去の事とか現在の事とか未来の事とか、自分自身のことか他人の事か、そういった条件で反応を変えません。
例1)過去の悪いことを振り返れば、嫌な気持ちになる
⇒過去とは判断できず、今嫌な事が起きていると脳は反応します。
逆に過去の良かったことを振りかえれば、今いいことが起きていると反応します。
例2)他人の悪口をいっても、他人の事とは脳は受け止められないので、自分に反応が返ってきます。
愚痴や人のことを悪く言っていると、自分に不幸がきます。自律神経にも影響しています。体調も悪くなってきます(コルチゾールが影響)
現実がどうであれ、「プラス言葉や動作」を使うと、元気になります。
まとめ:するかしないかは本人次第!
いかがでしょう?よく、こうなりたい、あーなりたいという言葉はよく耳にします。でも実際に行動する方は一握りです。その一握りの方が楽しく充実した人生を送ることになると思っています。思うことでとどまるのか、一歩踏み出して前に進み幸せを勝ち取るのか?まず介護や看護という仕事以前に自分が幸せになる。楽になる。楽しくなる。これが大切だと思います。こんなダメな私でも変わることが出来たのは、昔の友人が証明(笑)「ありがとう」でもよい。毎日のプラスの言葉のクセづけからはじめませんか?