ケアカレッジ「介護のココロのケア」担当、グリーフケアアドバイザーのマミコです。
毎日の暮らしや仕事の中で、思わず「イライラ」してしまう場面ってありますよね。
私もここ最近、小さなことに「イラッ」と反応することが多くて、なんでこんなにイライラするんだろう…と立ち止まって深呼吸したばかりです。
- 約束の時間に遅れそうなのに、渋滞で車が進まない
- 「明日までに提出してね!」と何度もお願いしていた書類が、期限を過ぎても出てこない
- 「食べ終わった食器はシンクに運んでね」と言ったのに、空の食器が目の前のまま動かない
- 親の何気ない一言に、カチンときてしまう
- 生理前後でホルモンバランスが乱れている
今日は、そんな「イライラ」の奥にある”気持ち”についてお話しさせていただきます。
イライラした自分を、責めていませんか?
イライラの奥には「怒り」や「悲しみ」といった、あまり感じたくない感情があります。
だから私たちは、つい、この感情を「悪者」のように扱いたくなりますし、イライラしたこと自体で嫌な気持ちになってしまいます。
怒りや悲しみは大きなエネルギーのある感情なので、感じ続けると疲れてしまうこともあり「感じるのをやめよう!」「早く抜け出したい!」という焦りも出てくるものです。
けれど、【喜怒哀楽】という言葉があるように、ポジティブな感情もネガティブな感情も、どちらも湧き上がってくるのが当たり前。
感情そのものに”優劣”をつける必要はないんです。
とはいえ、イライラやムカつきは体力も使いますし、
相手があって感じることが多い
こともあり、イライラと同時に
「こんなことでイライラするなんて、大人げない」
「あの人にも事情があったかもしれないのに…」
と、イライラした自分を情けなく思ったり、嫌悪したりしがちです。
自分のふがいなさに対する苛立ちや悲しみは、「自分のこと」なので、感じた後はスルッと忘れていけることが多いのですが、人に対するイライラって、なかなか手放せないんですよね。
そして、人に苛立ってしまう自分に自己嫌悪…という負のループに入ってしまいます。
でもね…
そもそも、なんであの人にはイライラしてしまうのでしょう?
なんで、あの人に対してだけ、こんなに黒い気持ちが湧いてくるのでしょう?
イライラの種を見てみると
イライラしているときの自分を思い返してみると、たいてい「余裕がない」か「分かってもらえていない」と感じている時なんです。
待ち合わせに遅れそうなのに、電車が来なくてイライラ
これも、「相手を待たせるなんて申し訳ない」「どう思われちゃうかな?」と思っているからこそ、イライラするんですよね。
間に合うように時間を気にして努力したのに、いろいろな事情で間に合わずに焦っているときにも、イライラしてしまいます。
頼んでおいたことをしてもらえなくてイライラ
事前に何度も「お願いね」と伝えて、分かってもらえるように根回しをしていたのに、自分の努力を無視されたり、蔑ろにされたりしたように感じるから、苛立ちが湧いてくるんですよね。
一生懸命「分かってね」「お願いね」と伝えたのは、いい結果につなげたいという思いがあったからなのに。
何気ない一言でイライラ
「こんなに頑張っているのに…」
「私の努力を見てもいないくせに、そんなこと言うの?!」
悲しさと怒りが、ごちゃ混ぜになりますよね。
自分なりに一生懸命ならば、なおさら。
取り組んだ裏側まで見てもらえていない、目だない、華やかさがないから…
そうやって”蔑ろにされた”分だけ、感情は波立ちますよね。
生理前後でイライラ
ホルモンバランスって、目に見えません。
自分の意志とは関係なく、操られるかのように感情が揺れてしまい、それをなだめようと頑張ってみるものの、後から「生理前だったのね…」とイライラの原因が分かるなんてこともありますよね。
自分の目にも見えず、どうすることもできない状態に振り回されながらも、日常を保とう・自分の気持ちをなだめようと奮闘しているのにうまくいかないと、気落ちしたりイライラしてしまいます。
ゆっくり休んで、好きなだけ寝て、自分をいたわることができていたら、イライラだって和らぐと思いませんか?
イライラしてしまうのは、すでに頑張っているから
イライラしているときに俯瞰で自分を見ることは難しいのですが、少し冷静になった時に「イライラの種」を探してみると、イライラしてしまうときって
もう、すでにうんと自分が頑張っているとき
なんだと思うんです。
一生懸命に行動したり、周りが嫌な思いをしないようにと心を砕いたり、もっとよくしたい!と奮闘していたりするからこそ、
「なんでそうなのよ!!」
「なんで分かってくれないのよ!!」
「なんでこれがダメなの?!」
と、真っ黒な気持ちが湧いてくるのですよね。
イライラして、周りに嫌な態度を出してしまうくらい、あなたはすでに十分「頑張っている」んです。
もういっぱいいっぱいだから、イライラで自分の大事な思いを守ったり、主張したりしているだけなんですよね。
イライラの根っこにあるのは、あなたの優しさ
では、イライラしてしまうほど「頑張ってしまう」「気遣ってしまう」のは、なぜでしょうか。
そこにはきっと、
- 笑顔にしたい
- もっとうまく回るようにして、楽をさせてあげたい
- いい結果を出して、喜ばせてあげたい
という、
あなたが持つ、優しい気持ち・あたたかい思いがあるから
ではないでしょうか?
大事に思っている環境や場所のため。
大切な人や守りたい人のため。
目の前の人に笑ってもらいたい、喜んでもらいたいと思うからこそ、頑張るんですものね。
それなのに、分かってもらえずにうまくいかなかったり、空回りして疲れ果てたり、認めてもらえずに悲しくなったりして、
イライラが出てしまう
のだとしたら、「イライラの根源」にいるのは、ただ「頑張って奮闘しているあなた」なんです。
イライラしている自分に、かけてあげたい言葉
イライラの奥にいたのは、懸命に奮闘しているあなたなのですから…
イライラしている自分に「こんなことでイライラするなんて、よくない!」と叱るのではなく、トゲトゲしている自分を包み込むようにして、ゆっくり深呼吸をしたあとで、こんな風に声をかけてあげてください。
努力しているから、イライラしているんだね。
笑顔になってほしいから、イライラが湧いちゃったね。
助けてあげたいから、もどかしさがイライラを呼んだんだね。
ねぇ、こんなにイライラしちゃうくらいに頑張ってくれて、ありがとう。
ねぇ、こんなにイライラしちゃうくらい愛が強い私は、素敵だよ。
自分に向かって、そっと微笑みかけるように。
イライラしているときは、「頑張りすぎ」「愛しすぎ」のサインなのかもしれません。
頑張る力のある、愛情深いあなたのことを、「だからイライラするんだもんね~。えへへ。」と肯定してあげられたらいいですね。
ネガティブで嫌われ者の感情の中にも、あなたの価値や魅力が隠れていることがあります。
だから、無理にその感情を禁止するのではなく、根っこにある気持ちに気づいて、優しくしてあげたいですね。