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専門家コラム

【介護福祉の悩み】利用者さまと職員間における人間関係とは

職員間での人間関係だけでなく、利用者さまとの人間関係に悩む方が多い。

年明け早々に慌ただしくスタートした2024年。
この1年間はより一層皆様と手を取り合っていきたいと思っております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今回のテーマは職場での悩みで一番多い『人間関係』についてです。

職場全体での悩みは周りに相談しにくいものですよね。このコラムでは、抱えやすい悩みやそれぞれの対処方法をご紹介していきたいと思います。職員間や利用者さまとの人間関係、職種ならではの具体的な悩みを交えながら、対処の仕方を解説していきたいと思います。
今お悩みのある方は、ぜひ参考にしてくだい。

よくある悩みとは?

某企業のアンケートでは、介護福祉系の仕事に対する価値観では、人間関係を大切に働けること・やりがいや誇りを持って働けること・プライベートを大切にできること・楽しくできることが上位に入るほど、定性的な軸を期待されている方が多いです。


また、仕事に対するモチベーションでは、利用者からの感謝の言葉や笑顔、職場の良好な人間関係、仕事のやりがい、誰かの役に立てることが上位に入ります。


逆によくある悩みのアンケートでは、給与面、腰痛などの身体的負担、人手不足による業務過多、感染症などのリスク、人間関係が入ります。


この中で組織的に改善が難しく、悩んでいるとも言い難い『人間関係』についての解決方法を、職員間と利用者さまで分けてお伝えします。

職員間の人間関係の悩み

介護福祉の現場はチームワークが非常に大事になる職種です。人間関係に問題があると、仕事がやり難いだけでなく日々ストレスがかかりモチベーションが下がっていきます。そのため「仕事上での意思疎通や連携ができない」と悩む方の相談は非常に多いです。

特に介護職は年齢層が幅広く、介護職に就くまでのキャリアが他職種・他業界なため、価値観の違う人と連携して業務を行わなければならないため、トラブルが起こりやすい傾向もあります。また、チーム単位で業務を行うため閉鎖的になりやすいのもご相談を聞いていると多いように感じています。
具体的なお話では、「理不尽なことで叱られることが多い」「性格が合わない同僚がいて困っている」が多くあります。

▶︎対処方法
【第三者に悩みを相談する】
こちらの対処方法としては、一人で悩まず、第三者に相談することが大切です。
たとえ同業界でなくても、第三者からの意見を聞くことで気持ちが軽くなることもあります。
業務に支障をきたすような場合には、感情を脇に置き、上司や先輩への相談も必要となります。相手との関わりを減らすために、シフトや業務配置を考慮して貰って働きやすくすることもできます。そのためのワンクッションを第三者がいることで、伝えやすくなります。

利用者さまとの人間関係の悩み


介護福祉施設の従事者の方は、利用者さまの介護が主業務のため、利用者さまとそのご家族との人間関係が上手に築けられないと「仕事が辛い」とストレスを感じる方が多いです。
「利用者さまのわがままやいき過ぎた暴言や暴力が辛い」「自分にだけ冷たく当たられている」「上手にコミュニケーションが取れない」という悩みを聞くことが多いです。

▶︎対処方法
【専門的な知識を深める】
こちらの対処方法としては、トラブルの原因を考察し深堀りしていくと解決策が見えてきます。
原因には「認知症によるもの」「不安や焦燥感からくるもの」「身体の不調からくるもの」「伝え方のコツ」など様々あります。
認知症への理解を深めたり、高齢者の方に適したコミュニケーションの仕方を学んでみましょう!
そうすることで、利用者さまとの信頼関係を築くことができ、トラブルが減ってきます。また、毎回〇〇さんだと笑顔で接するのは何故なんだろう?と思う同僚や先輩の方はいらっしゃいませんか?その方にどのように対応しているのか聞いてみても良いと思います。

新人職員ならではの悩み


番外編として新人職員ならではの悩みについてもご紹介します。
特に介護職は多職種・多業界から未経験で就職しやすい職種である一方、専門的な知識や技術が必要とされる場面も多い職です。施設によっては即戦力を求められるケースもあります。
そのため、「仕事が覚えられない」「用語がわからない」「利用者さまと上手に関われない」などの悩みをよく聞きます。
結果、「自分は向いていなかった」と業界を去る方もいるのが現実です。

▶︎対処方法
【同じ失敗を繰り返さないように工夫する
新人職員は、まだ業務にも業界にも慣れていません。優先順位が分からないだけでなく、なぜその方法がいいかも分からない状態です。周りの足手まといになっているように感じることもあります。
「先輩や上司からの指示はメモを取り見返す」「分からないことはその日中に解決する」「知識を身に付ける」この3つを意識することで、少しずつ仕事にも慣れていけるようになります!繰り返しミスをしないように、工夫していくことが大切です。

人間関係を円滑にするには


給与面や人材不足による業務過多は組織課題になるため今回は触れておりませんが、過去のコラムにて掲載していますのでぜひご覧になってください。
(健康経営と女性の働きやすさを叶えるためには https://care-college.jp/expert-column/health_management/ )
(入社研修をマニュアル化で離職防止 https://care-college.jp/expert-column/ )
ここまで職員間、利用者さまについての「人間関係」を良くするための方法をお伝えしましたが、職場環境で一番に求めているのがこの関係性の良好さです。まずは第三者を含めた誰かに相談をする。専門的な知識は自分でできる所までやってみる。
それでも悩みが解決する見込みが見えなかった時は、8000人以上のキャリアアドバイス実績のある私までぜひご相談ください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!
引き続き題材は募集中です!
感想も含めてお待ちしております!

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帆苅有希

帆苅有希

bambino tesoro 株式会社 人材コンサルティング事業

「こどもは宝」を主語に行政・企業・家庭が、それぞれの得意なこと・好きなことで半径5メートルの世界をストレスフリーにできたら『愛が溢れる社会』になれると信じています。 「自分を知る、自分が変わる、未来が変わる」この機会を私たちからつくりだしその総量を最大化するため、一人一人が違う今日まで歩んできた人生で得たものを、それぞれが身近な大切なひとへ届けるところから弊社が人材コンサルティングを通じて機会を作り一緒にはじめていきます。

  1. 【介護と看護】採用における勝ちパターンについて

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