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介護福祉士対策講座⑥(障害の理解)

第36回介護福祉士国家試験の障害の理解の分析

こんにちは!第36回介護福祉士国家試験の合格発表がありましたね!第36回国家試験の合格率は82.8%と第35回に続き、80%オーバーとなりました!社会福祉士の合格率も過去最高だったことを考えると福祉系の国家試験は取得しやすくなってきているのかもしれないです!

ここで特筆すべきなのは、第36回介護福祉士国家試験の合格点です!なんと、67点とおそらく過去最低点となっています!本来は60%の得点の取得が合格点であるため、75点が合格基準となっています!それよりも8点低く、第36回の問題を見ても難易度は例年並みであることを考えると、80%基準の合格率を今回は考慮した可能性もあるかと思います!

このことから介護福祉士になるには今がチャンスだと考えています!第37回介護福祉士国家試験の合格点はわかりませんが、2年連続合格率80%以上となっているため、取得しやすい資格となっているのは間違いないはずです!受験対策をある程度すれば合格できる可能性も高まっているため私自身も今後のモチベーションにしていきたいと思います!そのためにも受験者が効率的に得点がとれるように、よりポイントを絞った国家試験対策講座やYoutube配信をしていきたいと思います!というわけで今回のコラムは第36回介護福祉士国家試験の「障害の理解」について私なりに分析してみたいと思います!
全部で10問出題されましたが、どの分野から出題されたのか大まかに分けてみます!

  • 障害者福祉の基本概念(ノーマライゼーション、リハビリテーションなど):問題49
  • 障害のある方に関する法律、制度:問題50、問題55、問題56
  • 障害受容の過程:問題51
  • 身体障害(視覚障害):問題53
  • 精神障害:問題52
  • 難病:問題54
  • 障害福祉サービス:問題57
  • 家族への支援:問題58

こう見てみると、「障害のある方に関する法律、制度、サービス」から多くの問題が出題されています!障害のある方が暮らしやすい生活や社会に関する知識が介護福祉士に求められているのだと感じています!また障害に関する症状についても3問(問題52,53,54)出題されています!症状については難易度も低く、過去問でも似た問題が出題されているため、正解しやすかったのではないかと思います!症状の問題については出題パターンが決まっているため、ポイントが絞りやすいです!その問題が例年3問程度出題されているため、過去問を繰り返し解いていくことがお勧めです!第37回介護福祉士国家試験の対策講座に向けて私も分析を重ねて出題予想をしながら、勉強ポイントも絞っていこうと考えています!

障害の理解

次に障害の理解の科目の勉強していくポイントについて確認していきます!大きく分けると出題項目はこのようになります!


☆ICF、ノーマライゼーション、リハビリテーション
☆身体障害(体)の症状、対応
 ・視覚、聴覚、肢体不自由、内部障害(心臓、腎臓など)
☆知的障害(頭)の症状、対応
 ・ダウン症 ・脳性麻痺(痙直型(筋緊張の亢進)、アテトーゼ型(不随意運動))
☆精神障害(心)の症状、対応
 ・統合失調症(幻覚、妄想が主症状) ・気分障害(躁・うつ)
☆発達障害
 ・自閉症スペクトラム障害 ・学習障害 ・注意欠陥多動性障害
☆高次脳機能障害
 ・記憶、注意、遂行機能、社会的行動障害の症状 ・半側空間無視
☆難病その他
 ・筋萎縮性側索硬化症(呼吸・嚥下障害:のどの筋力が低下するイメージを持つ)
 ・パーキンソン病(4大症状、ホーエンヤール分類)
 ・関節リウマチ(女性に多く、朝のこわばりを特徴とする、補高便座を使用し関節の負担を軽減)
☆障害者総合支援法
 ・サービスの種類(対象に注意、相談支援専門員の役割など)
  ※例:外出サービス→同行援護(視覚障害が対象)、行動援護(知的・精神障害が対象)


受験者は高齢者分野に勤めている方も多く、障害の理解については現場の知識からイメージしにくいこともあり得点率は低くなっています!専門学校の教員時代の模擬試験を分析しても全国的にはワースト3に必ず入ってきていました!しかし、私のいた専門学校では障害の理解については全国平均に比べ格段に高くなっていました!その理由は「効率化」です!障害の理解は他の科目に比べて出題傾向や出題パターンが読みやすく、出題方法もある程度決まっています!
上記のポイントでいうと、脳性麻痺は痙直型とアテトーゼ型しか出ません!他の型はあってもこの2つしか出ないので国家試験の勉強ではこの2つだけ覚えておけばいいのです!
また、筋萎縮性側索硬化症では、出現する症状は嚥下と呼吸障害(のどの筋力低下)、出現しにくい症状は知的障害、感覚障害、眼球運動、膀胱・直腸障害、褥瘡などがあり、そのすみ分けさえ理解しておけば確実に正解できます!おそらく参考書では筋萎縮性側索硬化症について様々書かれています!ですが、このパターンさえ知っておけば効率よく学ぶことができます!さらに言うと、のどの筋力低下のイメージさえ持っておけば、それ以外は出現しにくい症状になるのでさらに効率的に学ぶことができます!介護福祉士国家試験は13科目もあるため、いかにポイントをマスターし効率的に学ぶことができるかが合格の近道になってきます!そのような出題パターンが障害の理解という科目には多く存在しています!なじみのない用語や症状が多くあっても実はポイントさえ絞ってしまえば得点を稼ぎやすい科目になってきます!今回の第36回では合格点が低かったにも関わらず、合格率が高かったことを考えると、他の受験生が得点の取りにくい「障害の理解」で高得点を取得できれば、合格が近づく可能性も考えられます!また次回からは過去問を使いながらポイントを絞った学びを紹介していければと考えています!

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板垣大介

板垣大介

介護福祉士国家試験対策講師

現在MSWと介護支援専門員の2刀流で活躍中。社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員の資格を持ち、介護現場で勤務ののち、介護福祉士養成の専門学校の教員として勤務。そこで介護福祉士を目指す学生に福祉の魅力を伝え、多くの卒業生が介護現場で活躍している。また介護福祉士国家試験対策のスペシャリストとして、学生だけでなく、現場で介護福祉士を目指す方たちの国家試験合格をサポートして結果を残した。介護分野だけでなく、幅広い福祉分野で新潟の医療福祉業界を盛り上げたいと考え、現在は医療福祉の現場で日々医療福祉を必要とする方とその家族のQOL向上を目指して奮闘中。趣味はバスケットボールと広島カープの応援。

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