次の記述のうち、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 高齢者は、急激な環境の変化があっても、環境への適応力は高い。
- せん妄の有病率は、年齢とともに上昇する。
- せん妄については、その発症に至ったきっかけで除去可能な要因がないか検討する。
- 身体疾患の治療薬の中には、うつなどの精神症状を引き起こすものがある。
- 統合失調症の陰性症状とは、妄想や幻覚をいう。
答え:2.3.4
【問題32】の解答解説
1…誤り。
高齢者は環境の変化に適応する能力が低下します。身体的、精神的の両面で見ても例えば、体温調節能力の低下し、外気温が高いと体温が上昇してしまうことがありますし、 急な入院や、施設に入所したり、引越しなどにより慣れ親しんだ生活環境が変わってしまい、新しい生活に慣れないストレスや、人間関係の変化などの影響により精神的な落ち込みや、意欲低下、認知症を引き起こす可能性もあります。
2…正しい。
せん妄はあらゆる年齢層で発生する可能性がありますが、特に高齢者や認知機能が低下している方などに起こりやすくなっています。せん妄の原因としては、薬剤の使用や脱水、感染症、あるいは入院、施設入所などによる環境の変化など、さまざまな要因で起こります。
3…正しい。
せん妄は、一過性の認知機能低下、 見当識障害、不眠、興奮、 錯覚、 幻覚、妄想などの精神症状が現れます。 せん妄の原因として、全身性疾患、睡眠や覚醒リズムの障害、 環境や生活リズムの変化、アルコールや抗不安薬などの薬物の使用などがあります。これらの原因や誘因を取り除くとせん妄症状が消失することもあるので、その原因や誘因の改善も検討します。
4…正しい。
身体疾患の治療を目的として投与された医薬品により、「薬剤惹起性(じゃっきせい)うつ病」を発症する場合があります。インターフェロン製剤、副腎皮質ステロイド薬などの服用により起こることがあります。
5…誤り。
統合失調症は主に思春期~中年期に多く発症する精神疾患のひとつです。統合失調症には健康なときにはなかった状態が表れる陽性症状と、健康なときにあったものが失われる陰性症状があります。陽性症状は幻覚、妄想、思考の障害、自我の障害、緊張症状、奇異な行動などがあります。陰性症状は精神機能の減少または欠如である感情鈍麻、感情の平板化、意欲・自発性の欠如、動きの緩慢、ひきこもりなどです。 問題にある妄想や幻覚は、健康なときには見られない症状なので「陽性症状」に分類されます。
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