感謝の心を大切にするサンクス運動などに取り組まれている 作業療法士の小山智彦様を講師に迎えて、『目標設定のコツ』について講義していただきました。
概要
①目標設定での悩みごと
②目標設定のプロセスとポイント
③ケアマネジャーさんへの感謝
④感謝活動紹介〜寄り添いのイノベーション〜
⑤事例・その方らしい人生を支える目標設定
<前半>
◉こんな目標を立ててしまっていませんか? 目標の形骸化
「個性のない誰にでも当てはまるような目標ばかり立ててしまう…」
・歩行が安定する・下肢筋力が向上する・食事が自立する・介助量の軽減・活動に参加し気分転換…
「思いを聞き出そうと質問ばかりしたら怪しい人だと思われてしまった…」
と小山先生の失敗談も挙げながら、事例を交えた実践的な手法を紹介してくださいました。
▶︎目標設定のプロセスとポイントについて
▶︎生活行為向上マネジメントをもとに、本人にとって「やりたい」と思っている生活行為に焦点を当てたマネジメント、合意目標の設定について
▶︎事例紹介
・ブドウの木を植えたい利用者様
・「早くあの世にいきたい」「この歳でやりたいことなんかない」という方へのアプローチ、活用できるツール紹介
・江戸っ子らしさを取り戻したAさんの人生物語
◉リハ職との連携のポイント
◉目標設定で大切なこと・まとめ
<後半>
感謝の活動紹介・幸せな老年期と感謝で支え合うチーム作り
◉幸せな老年期を過ごすためには?心理的課題
◉『サンクス道』感謝の心を極める道の活動紹介
・サンクスカードの普及
・職員間から始まり、職員から利用者様へ、地域の方々へと広がる
・サンクスカード伝播プロセスの心理学講師と研究
◉寄り添いのイノベーション
◉事例紹介:脊椎小脳変性症・認知症のAさん
『心からの希望を抱きながら掲げた目標は、
最期まで、自分らしさを感じながら生きるための
かけがえのない支えとなり得る』
ご利用者様にはもちろんのこと、医療介護福祉に携わる職員にとっても、とても大切な考え方であり、合意目標を形成してく中心のケアマネさんは、とてもやりがいのあるお仕事だと感じました。
また、チームケアの一人ひとりが感謝の気持ちで関われたら、大きなイノベーションが起きることを学ばせていただきました。
「これでいいのかな…」と現状に迷ったり、現場での目標を見失っている方にもオススメです。
あなたがいてくれてよかった。ありがとう。
この言葉の普及に努めている小山先生の講義は、日々の疲れが癒され、「また頑張ろう」と前向きになれると確信しています。
(文責 Komachiケアカレッジ三方)
小山講師のプロフィール
https://care-college.jp/author/koyama-tomohiko/
KomachiケアカレッジYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCb7SibrRM5dtsySx0K_S8LA