ケアカレッジ「介護のココロのケア」担当、グリーフケアアドバイザーのマミコです。
2026年がスタートしましたね!
この年末年始は土日の並びが良く、人によっては「9連休」という方も多かったのではないでしょうか?
私も9連休で、すっかり「働くのがしんどい体」を作り上げることに成功してしまいました。
長い休みを心待ちにしている間は、本当にウキウキ・ワクワクなのですが、休みも終盤戦になるとだんだんと気落ちするというか「どよーん」と気が重くなって、最後の2日くらいは楽しめていない…なんていうのが私のいつものパターン。
まだ休みの真っ最中なのに、ついつい先を見据えて「あー」っと気を揉む自分に苦笑いしちゃいますが、取り越し苦労が多くて石橋を叩き割ろうとするのが私!なんですもんね。
そんな自分のことを「まったくもー」なんて言いながら、大事にギュッとしてあげています。
そして、あんなにも「社会復帰できないのでは…」と思って重たい気持ちでいたのがウソのように、いざ出勤日となると普通に戻って仕事をし、2026年になっての勤務はまだ数日だというのに、休みの気分は影を潜め、すっかり日常に順応しています。
「ハレとケ」という言葉がありますが、ちょっと特別なお休みやイベントは「ハレの日」でスペシャルな時間。
でも、圧倒的に私たちが長く過ごすのは「ケの日」と表現される、ごくごく普通の日。
日々紡いでいく、代り映えのしないような「ケの日」を愛おしみ、味わって楽しむことができるようにと、私は今年もマイペースに自分の歩幅を大事にしていこうと思います。
* * *
代り映えのない当たり前の平凡な毎日。
とはいいつつも、私たちはなんだかんだと目の前の出来事に追われて忙しく生きています。
仕事も再開し、気がついたら新年の華やかで希望に満ちた感じの気持ちは薄れ、気がつくと頭の中で同じ考えがぐるぐると回っているなんてことはありませんか?
私は「完璧主義傾向」のある「思考優位」なタイプなので、気付くと頭の中が散らかった思考で埋め尽くされて、うわーーーーっ!!となることがたくさんあります。
「あの時、ああすればよかった」
「明日のあれ、大丈夫かな」
「私ってダメだな…」
以前読んだ言葉で、私たちは1日に6万回近くも思考しているそうなのですが、そのうちネガティブな思考が約4万5千回を占めているのだとか。
6万回の思考ということは、寝ている時間を除いて考えると、1秒に1回は何かを考えている計算になります。
さらに、思考している内容の9割は「昨日と同じこと」で、さらにさらにネガティブな面にフォーカスしがちという特徴もあるのだとか。
このことから考えると、私たちは過去の後悔や未来への不安で頭がいっぱいになって、実は「今この瞬間」を生きている時間が驚くほど少ないのかもしれませんね。
突然ひらめいた「歩数を数える」という発見
今の時期は雨や雪でお散歩に行けない日も多いのですが、お天気が悪くなければ、私は愛犬と毎日15~20分ほどのお散歩をしています。
いつも決まったルートを歩きながら、風の匂いを感じたり、季節の変化を楽しんだり。
そのお散歩の最中にも、頭の中ではいろんなことを考えながら歩いていました。
無意識のうちに、思考しているというか…。
でもある日、ふと「何歩くらいお散歩で歩いているんだろう?」と思い、マンションの入り口から「せーの!」で歩数を数えてみることにしました。
1、2、3、4…
ただひたすら歩数を数えながら歩いていたら、あることに気がつきました。
“歩くこと”と”数を数えること”に集中していて、他のことが一切考えられない!!
いつもなら次々に何かを思い浮かべながら歩いているのに、数を数えることに夢中で、頭の中がまったくの「無」の状態になっていました。
…というか、何か他のことを考えようとすると歩数が数えられなくなるので、考える余地がなかったというのが正確なと事ですけれど。えへへ。
「あれ、これってもしかして…」
これが「マインドフルネス」だったんだ
良いと言われて気になっている「瞑想」とか「マインドフルネス」。
でもなんだか難しそうで、ちゃんと実践できる自信がありませんでした。
きちんと座って、目を閉じて、呼吸に集中して…そんなイメージがあって、私にはハードルが高く感じていたんですよね。
「瞑想」や「マインドフルネス」は、思考をお休みさせて今ここに集中すること。
でも、今この瞬間に意識を向けるって、こんなに簡単でもいいのかもしれないですね。
歩数を数えることで自然と思考が止まり、足の裏にアスファルトの固い感触を感じながら「今」だけに集中できました。
マインドフルネス…なんて聞くと、なんか「意識高い系?」なんて思っていましたがそんなことは関係なく、ただ数を数えるだけで、思考から解放される感覚を味わえました。
思考しすぎて苦しいときにこそ
自分を責めたり、ネガティブな考えにとらわれたりしているとき、実は思考が”暴走している状態”なのかもしれません。
そんなときに「歩数をただ数えてテクテクお散歩」をしてみると、外の空気を吸って気分がリフレッシュすることに加え、体も動かしてスッキリするWの効果が得られます。
長い時間ではなくほんのちょっと思考から解放されるだけでも、考えすぎて自分を苦しませている状態を緩めることができる。
ずーっと絶え間なく思考している状態が中断することで、気持ちも切り替えやすくなります。
ちなみに私のお散歩コースは、1,768歩でした。
途中で少し数が飛んだりもして100%正確ではないですが、よく考えたら1から順に1,000以上の数を数えるなんて日常ではありませんし、何ならこの時が「人生初の1,000までのカウント体験」だったかもしれません。
日常の中にあるマインドフルネスの時間
歩数を数えること以外にも、実は日常的にマインドフルネスができる瞬間はたくさんあります。
・お掃除で目の前の作業に集中している時間
・食事を味わって食べるとき
・お風呂に入って体に触れるお湯の感触を感じるとき
・コーヒーを淹れながら香りを感じているとき
・ストレッチで体が伸びている感覚を味わうとき
・寝る前にお布団の感触や体が沈んでいくのを感じるとき
・ペットのブラッシングや爪切りをするとき
どれもわずか数分の時間かもしれませんが、「今」に意識を向けて思考を休めることができている大切な時間。
煮詰まってきたときやネガティブに支配されそうなときにお掃除をすると気分転換になるのも、グルグルしている意識を「今この目の前の作業」に戻して、思考を休めることができるからなのかもしれません。
セルフコンパッションとしての「思考の中断」
マインドフルネスは、自分に思いやりを向ける「セルフコンパッション」の構成要素の1つでもあります。
考え過ぎて苦しい!と思ったら、その場で足踏みをしながら「500まで数を数える」だけでも、簡単に思考を中断できます。
そして、思考を中断できた後は、ぜひこんな言葉を自分にかけてあげてください。
「グルグル思考している私を助けようと行動してくれて、ありがとう」
「私のために動いてくれて、ありがとう」
自分が思考で苦しんでいることに気づいて、それをやめられるように行動した自分を労い、思いやりある態度や言葉を届けてあげることが、セルフコンパッションです。
自分を助け、労わり、優しくする。
とっても素敵な作業。
▼セルフコンパッションについて
今を生きるための小さな工夫
私たちが生きることができるのは、過去でもなく未来でもなく「今」でしかないのに、思考は常に過去や未来に飛んでいきます。
本当に人間はややこしい生き物ですね。
だからこそ、意識的に「今」に戻る練習が大切なのかもしれません。
難しく考える必要はまったくありません!
歩数を数えながら散歩する、食事をゆっくり味わう、お風呂時間に体で感じる。
そんな小さな積み重ねが、思考から自分を救い出す優しい方法になります。
頭の中がグルグルして苦しいときは、ほんの少しだけ立ち止まって、「今この瞬間」に意識を向けてみませんか?
そして、そんな自分を助けようとした自分に「ありがとう」と伝えてあげてください。
それが、自分に優しくする第一歩です。
2026年、自分にもっともっと柔らかく優しく。
自分を思いやり労う、セルフコンパッション元年にするのも素敵ですね。
希望に満ちた1月の始まりに。
私も皆さんも、ふくふくと伸びゆく素敵な1年となりますように。
本年も、ココロのケアブログを、よろしくお願いします♡