ケアカレッジ「介護のココロのケア」担当、グリーフケアアドバイザーのマミコです。
5月23日(土)13:30〜、アピタ新潟西店2階「Komachi介護転職カウンター」で、「もしバナゲームで考える終活セミナー」を開催しました。
えの行政書士事務所の榎田雄一先生による「身近な終活」のセミナーと、一般社団法人ゆうあい・もしバナマイスターの小柳容子さんによる「もしバナゲーム」という、充実の2本立て!
参加できてよかった!と感じた「終活セミナー」のことを、アレコレお伝えしていきたいと思います。
「終活」って、実はまだやっていない人が多い?
「終活」という言葉はすっかり耳慣れた言葉になりましたよね。
でも、実際に終活をしている方って、あまりいないのではないでしょうか?
特に若い方や健康な方は、「まだ自分には関係ない」と思ってしまいがち。
かく言う私も、しっかりした「終活」はまだ行っていませんし、日常の慌ただしさに追われて、何も動けていません。(はわわ)
でも、死って予測もできないし、避けることもできないもの。
自分自身の死も、大切な人たちの死も。
「ピンピンコロリがいい!」と思っている方も多いと思いますが(私もそのひとり)、ある日突然逝ってしまったとしたら…
大切な人に「愛していること」「感謝」を伝えきれていないかもしれない。
やり残したことだってある。
毎日の暮らしに追われて、自分の生き方を考える暇もなく、大事なことを後回しにしたまま…なんてことだってあるかもしれません。
そして、亡くなってしまうとついて回るのが「相続」の問題。
「相続って、資産家が揉めることでしょ?自分には関係ない」と思っていた私ですが、今回のセミナーで、そのイメージが一変しました。
行政書士 榎田雄一先生の「身近な終活」セミナーを受けて
榎田先生からご紹介いただいた事例は2つ。
どちらも、いわゆる「骨肉の遺産争い」とは全く違う、私たちの「身近」にある話でした。

事例① 実家の相続、意外な登場人物
ご両親が保有していた実家の相続について、娘さんからのご相談。
娘さんは父・母・お兄さんの4人家族で、お父さんが10年前、お兄さんが8年前に他界。
そしてお母さんがなくなった後で、
「お兄さんがいないのだから、実家の相続は娘さんに」…と、思いきや!
お兄さんには、25年前に離婚した前妻との間に娘がいました。
娘さんから見ると「姪」にあたるその方は、25年もの間音信不通。
お兄さんが亡くなったことすら知らない状態です。
実家の相続手続きには、この「姪」の同意(押印)が必要になります。
ただただ「遺された実家の引継ぎ」をするという話で、相続争いがあるわけではありません。
でも、「どうすればいいの?」と途方に暮れてしまうのは、当然ですよね…?
このケースは、時間をかけてやりとりをして最終的に解決できたそうですが、姪の理解を得るまでにはある程度の期間が必要だったそう。
榎田先生によると、この場合に
「長女にすべてを相続させる」という遺言書があれば、スムーズに手続きが可能だった
のだそうです。
事例② 国際離婚×子どもの相続
もう一例は、長男・長女の2人きょうだいへの相続の話。
こちらも長男が結婚していた際に娘が誕生したが、離婚。
しかも元配偶者が外国籍で、娘も外国で暮らしているというケース。
離婚は今どき珍しくないし、国際結婚も増えていますよね。
でも、そういった状況が相続に絡まると、手続きが複雑になってくることがあるのだと、改めて実感しました。
ライトな「終活」から始めよう
2つの事例に共通するのは、「特別な相続問題ではない」ということ。
榎田先生曰く、事前に家族で話し合っておくことや、遺言書を作成して預けておくだけでも、いざという時の相続問題はグッと楽になるとのことでした。
とはいえ「遺言書」と聞くと、一気にハードルが高く感じてしまいませんか?
だから、もう少しライトに。
きょうだいがいる方は、今の連絡先を確認しておく。
離婚後の子どもの連絡先が分かるか確認しておく。
それだけでも、何かあった時の相続の問題がずっと軽くなっていくはずです。
「重く難しく考えない、ライトな終活」なら、できそうですよね!!
もしバナゲームで悶絶?! 自分でも知らなかった「自分の価値観」に出会う
「もしも、余命半年と宣告されたら、あなたは何を大切にしたいですか?」
という問いかけとともに、手元に配られたカードを使い、グループでのディスカッションを通じて進めるのが「もしバナゲーム」。
百聞は一見に如かずで、説明を聞いてもピンとこなかったのですが、もしバナマイスター・小柳さんの説明と誘導のもとでゲームが始まると、参加者していた3名は、みるみる真剣な顔になっていきました。

ゲームの前半は、そこまで深く考えずにいられるのですが、後半になればなるほど、「大切にしているもの以外を手放していく」必要が出てきて、これがもう悶絶!
私自身、「これは絶対いる!」と思っていたカードを手放す場面では本当に苦しくて。
最後まで手放せなかったのは、自分でも思いがけなかった「心の拠り所があり祈るという希望がこもった」カードでした。

自分の体の少しの不自由よりも、心の安心の方が大事だったんだと、自分でも知らなかった自分の奥底を覗いた感じで、正直ビックリ。
4名それぞれ「みんなちがって、みんな大事な価値観」があることがよく分かり、そのどれもが尊重されるべきものだと感じました。
先に相続セミナーをしてくださった榎田先生も一緒にゲームに参加してくださったのですが、終わった後に
「飲みながらこのゲームしたら、きっと号泣してたなぁ〜」
とポツリとつぶやかれた言葉に、3人とも「うんうん!!」と赤べこのように首を振っていました。
大切な人の「最後の過ごし方」を知っておくということ
終末期や、思いがけない事故・病気で意思疎通がうまくいかなくなった時、家族が代わりに治療やケアの方針を決めなければならない場面があります。
「多分、こう思っているだろう…」と最大限に相手の立場に立って想像するけれど、本当の望みは、聞かなければ分かりません。
今回のゲームでも、4名それぞれが望むものが全く違いました。
「私だったら…」というフィルターは、どうしたって外せない。
でも、4人とも大切にしたいものや、こうありたいと希望するものやコトは、違っていたのです。
もし事前にゲームを通じて、大切な人の「最後の過ごし方」の希望を知ることができていたら?
全てが叶えられなくても、その人の望むケアに近づけることができる。
そうすることで、見送った後の自分の「後悔」の形も、きっと知らなかった時より、少しだけ柔らかくなるはずです。
そしてこのゲームの素敵なところは、大切な人の思いを知れるだけでなく
「自分がどう生きたいのか・何を大切に思っているのか」という自分自身の深いところを知れる
というところ。
私は「大切な人とお別れをする」というカードを最後まで持ち続けました。
いつお別れが来ても後悔したくないから、大切な人には惜しみなく愛と感謝を伝えておこう。
そう思えた時間でした。
「終活」というと「縁起でもない」「まだ自分には関係ない」と敬遠しがちですが、ゲームをするだけでライトに終活できるって素敵だと思いませんか?
終活・相続のことはプロに相談してみよう
今回登壇いただいたお二方は、終活や相続に関するご相談を受け付けています。
「重たく考えずに、まず話を聞いてみたい」という方も、ぜひ気軽に問い合わせてみてください。
▼えの行政書士事務所
行政書士 榎田雄一 先生
(新潟県行政書士会所属 登録番号 第11181304号)
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