高齢者の栄養・食生活について適切なものはどれか。3つ選べ。
- 低栄養状態では、筋力の低下により転倒しやすい。
- 男性では、加齢とともに低栄養傾向の者の割合は減少する。
- 骨粗鬆症予防には、アルコールを摂取することが大切である。
- 使用している薬剤によっては、摂取してはならない食品がある。
- 一方的な指導ではなく、双方向的なコミュニケーションを重視した相談の場を設ける。
答え:1.4.5
【問題35】の解答解説
1…正しい。
低栄養状態では、筋肉量や筋力が低下したサルコペニアを併発していることがあります。加齢とともに筋肉量や骨量は減少傾向にあるので、低栄養状態ではさらにそのリスクは高まります。筋肉量の減少により転倒しやすくなり、骨量も低下するので骨折の危険性も増加します。また、 低栄養を図る指標は以下の3つです。1:アルブミン低下、2:上腕三頭筋皮下脂肪厚、3:体重
2…誤り。
平成28年度の国民健康・栄養調査によると、低栄養傾向の者(BMI≤20)の割合は、男女ともに加齢とともに増加しします。一方、男性の肥満(BMI≥25)の割合は、50歳代が最も多く(36.5%)、加齢とともに減少します。反対に女性は加齢とともに肥満の割合は増加傾向にあり、60~69歳で24.2%、70歳以上では23.7%となります。
3…誤り。
アルコールを摂取することは骨粗鬆症の予防になりません。1日のアルコール摂取24g以上の男女で、骨粗鬆症による骨折リスクが38%上昇し、大腿骨近位部の骨折は68%上昇した研究が紹介されています。
4…正しい。
薬と食品には食べ合わせや飲み合せの悪いものがあります。薬を摂取した後、飲食物が医薬品の作用や副作用に影響を及ぼし、医薬品の効力や副作用が増強したり、減弱して健康を害することもあるので注意が必要です。
5…正しい。
高齢者の栄養・食生活について、一方的な指導ではなく、双方向なコミュニケーションを重視して相談の場を設けることは適切といえます。食べることは楽しみの一つであり、治療や健康維持のために制限がかかる場合などは本人の意向にも耳を傾け、理解を求めたり妥協点を探るために双方向的なコミュニケーションを行う場は必要です。
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