過去問チャレンジ動画リスト一覧
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認知症の理解の過去問に挑戦①
こんにちは!3月末に介護福祉士国家試験の発表がありましたが、第37回の介護福祉士国家試験対策はすでに始まっています!あと9か月を切っているのでコツコツ勉強する方は少しずつでも始めていくのがお勧めです!そろそろそれぞれの出版社からの国家試験対策のテキストも発売されてきています!様々な種類のものが出ていて、またネットやアプリからもテキストに比べお手軽に学ぶこともできます!
ですが私は個人的には1冊はテキストや問題集は購入すべきだと考えています!テキストとスマホの二刀流で勉強していくことで効果は高まるのだと思います!本の購入を推奨する理由としては、スマホだけでなく、やはりテキストが手元にあると勉強へに意欲が高まり、お金をかけて購入することで外的なモチベーションアップにもつながると感じるからです!
さらに自分の勉強スタイルに合ったテキストを見つけることも国家試験対策には重要になります!まずはお近くの書店でテキストを眺めてみましょう!というわけで今回は「認知症の理解」の過去問を使って学んでいきたいと思います!
【第32回 問題78】
認知症の行動・心理症状(BPSD)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 トイレの水を流すことができない。
2 物事の計画を立てることができない。
3 言葉を発することができない。
4 親しい人がわからない。
5 昼夜逆転が生じる。
この問題では、認知症の中核症状とBPSD(行動・心理症状)について問われています!
解くポイントは「中核症状の種類」がわかっているかです!
中核症状は「記憶障害」「見当識障害」「実行機能障害」「失認・失行・失語」「理解、判断力の低下」「計算力の低下」があげられます!これは認知症の人誰にでも見られ、この中核症状があるからBPSDが出現します!ちなみにBPSDの出現には個人差があります!BPSDには徘徊、帰宅願望などの行動症状や妄想、幻覚などの心理症状があります!
では解説していきます!
1:× 失行(中核症状)のことです!
2:× 実行機能障害(中核症状)のことです!
3:× 失語(中核症状)のことです!
4:× 見当識障害(中核症状)のことです!
5:○ BPSDの心理症状の1つです!
次の問題になります!
【第34回 問題78】
Cさん(80歳、女性)は夫(85歳)と二人暮らしである。1年ほど前から記憶障害があり、最近、アルツハイマー型認知症と診断された。探し物が増え、財布や保険証を見つけられないと、「泥棒が入った、警察に連絡して」と訴えるようになった。「泥棒なんて入っていない」と警察を呼ばずにいると、Cさんがますます興奮するので、夫は対応に困っている。
夫から相談を受けた介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「主治医に興奮を抑える薬の相談をしてみてはどうですか」
2 「施設入所を検討してはどうですか」
3 「Cさんと一緒に探してみてはどうですか」
4 「Cさんの希望通り、警察に通報してはどうですか」
5 「Cさんに認知症であることを説明してはどうですか」
この問題は短文事例と呼ばれています!事例から対応を考えるというより実践的な問題となっていて、第35回介護福祉士国家試験から新カリキュラムに変更し、「実践力」がより求められるようになっているためさらに出題頻度は増えると予想しています!この問題はアルツハイマー型認知症の特徴であるもの盗られ妄想の対応を問う問題で、夫の対応を検討していく必要があります!短文事例を解くポイントは「本人を本位の支援や対応ができているか」です!
では解説していきます!
1:× 向精神薬は身体拘束にあたります!
※薬は最終手段(基本的には薬は国家試験ではNG行為)だということを押さえておきましょう!
2:× 国家試験では入所の対応はNG行為となります!基本的は「在宅1番」という考えを持っておきましょう!
そもそも入所してもCさんや夫の不安は解決しません!
3:○ 「一緒に」は○ワードになります!この言葉が入っていれば正解だと考えておきましょう!
さらにCさんの思いを受容する対応でもあるので正解です!
4:× 肯定すると泥棒が入ったことによる不安がさらに強まる可能性があるので妄想に対しては否定も肯定もしません!
5:× Cさんが自分を認知症だと理解することは難しいです!
このように短文事例は本人本位の対応ができているが正解のポイントになっています!
認知症の理解の過去問に挑戦②
ここでも短文事例の問題を取り上げていきます!
【第31回 問題77】
介護老人保健施設に入所した認知症高齢者が、夜中に荷物を持って部屋から出てきて、介護福祉職に、「出口はどこか」と聞いてきた。介護福祉職の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「今日はここにお泊りになることになっています」と伝える。
2 「もうすぐご家族が迎えに来るので、お部屋で待っていましょう」と居室に誘う。
3 「トイレですよね」と手を取って案内する。
4 「どちらに行きたいのですか」と声をかけて並んで歩く。
5 「部屋に戻って寝ましょう」と荷物を持って腕を取る。
この短文事例は見当識障害や帰宅願望の対応を問う問題となっています!
正解のポイントは行動を制止したり、その場のしのぎの対応をせずに本人の思いを受容し、背景や理由を知る対応ができているかです!認知症の方の行動には必ず意味があるという考えを持つことが重要です!
では解説していきます!
1:× この対応では出口を探している利用者の思いを受容していません!
2:× 一時的な解決で、利用者の思いへの根本的な解決になっていません!
※これは現場ではよくやる対応ですが、国家試験ではNGになるので注意が必要です!
→「現場のYESは国試ではNO」という考えを持っておきましょう!
3:× トイレの訴えかはわからないし、そもそも説明と同意がされていません!きちんと本人の言葉に耳を傾けましょう!
4:○ 行動を制止せず、受容し、理由を確認しています!
5:× 本人の思いを否定した行動になっています!
では最後の問題です!
【第29回 問題81】
血管性認知症の症状や特徴に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 男性と比較して女性に多く認められる。
2 ゆっくりと少しずつ進行する。
3 人格変化を認めることが多い。
4 初期にめまいを自覚することがある。
5 85歳以上で多く認められる。
この問題を解くためには認知症の種類と特徴を理解しておくことが大切です!
血管性認知症の特徴は…
・頭痛やめまいが特徴
・片麻痺や言語障害、感情失禁などが特徴で階段状に進行し、症状が局所的に出現する為、まだら認知症と呼ばれている
・男性に多い
となるので押さえておきましょう!
では解説してきます!
1:× 男性に多いです! ※女性に多いのはアルツハイマー
2:× 階段状に進行 ※緩やかに進行するのはアルツハイマー
3:× 前頭側頭型認知症の特徴(反社会的行動、常同行動も特徴)です!
※血管性認知症は感情失禁、片麻痺、言語障害などが特徴です!
4:○ 初期のめまいや頭痛が特徴です!
※数か月後にめまいや頭痛が出現すると慢性硬膜下血腫となるので合わせて押さえておきましょう!
5:× 60歳前後に多いです! ※年齢が進むとアルツハイマーのリスクが高くなります!
※数字が選択肢に1つしかない場合は×を疑いましょう!
今回は過去問を使って学んできました!この時期はまだまだ勉強を追い込む必要はないです!そのため問題になれる意味でも過去問を時間がある時にでも解いておくのが良いと思っています!さらに解説をきちんと確認して、知識のインプットに努めていきましょう!次回も過去問チャレンジ「障害の理解」について書いていきたいと考えています!