Aさん(72歳、男性、要介護2、認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱa) は、妻(63歳)と二人暮らしで、小規模多機能型居宅介護事業所に登録し、週2回の通いサービスと週3回の訪問サービスを利用している。Aさんは、若い頃より散歩が趣味であったが、最近、散歩に出かけると自宅に戻れなくなることが増え、警察に保護されることがあった。 妻は日中就労(週5日)のため、見守ることができずに困っている。この時点における計画作成担当者である介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。 3つ選べ。
- 徘徊感知機器の情報を収集し、Aさんと妻に情報提供を行う。
- Aさんや妻の同意を得ないで、Aさんの立ち寄りそうな店舗などに、Aさんの写真と妻の携帯電話番号を掲示してもらう。
- Aさんの心身の状況や自宅周辺の環境をアセスメントし、自宅に戻れなかった理由を探る。
- 通いサービスの利用日以外は外出をしないように、Aさんを説得する。
- 近隣住民等による見守り体制が取れるかどうか民生委員に相談する。
答え:1.3.5
【問題23】の解答解説
1…適切
困っている家族の方などに、色んな情報を伝えることは介護支援専門員の大事な業務のひとつになります。
2…適切でない
個人情報を本人や家族を得ずに勝手に写真や携帯番号など掲示するなどしてはいけないことです。個人情報を保護することは、法令上の努めです。
3…適切
Aさんの心身の状況や環境をアセスメントすることは、Aさんのことを知る上で大切なことです。
4…適切でない
外出しないように説得するというのはおかしいですね。なぜ外出しようとするのか?Aさんのことをもっと知ることが大切です。
5…適切
近隣住民や民生委員といったインフォーマルサポートもケアプランを立てるのに必要になってきます。相談することはインフォーマルサポートにおいて必要なことだということになります。
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