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専門家コラム

介護福祉士対策講座【過去問チャレンジ】

障害の理解の過去問に挑戦①

では最初の問題です!

○第35回 問題 55
Aさん(60 歳,男性)は、脊髄小脳変性症のため、物をつかもうとすると手が震え、起立時や歩行時に身体がふらつき、ろれつが回らないため発語が不明瞭である。
次のうち、Aさんの現在の症状に該当するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 運動麻痺
2 運動失調
3 関節拘縮          
4 筋萎縮
5 筋固縮

☆脊髄小脳変性症は失調性歩行(ふらつき)と言語障害(ろれつが回らない)が特徴です!小脳は運動機能を司ることも覚えておきましょう!では解説していきます!
1:× 随意的(自分の意思で)に手足が動かしにくくなる状態です!
    →脳血管障害、頸髄損傷、脳性麻痺などが原因となります! 
2:○ 失調性歩行、言語障害がみられるのが特徴です!
3:× 関節の周りの筋肉が硬くなり関節を動かしにくくなる症状です!
    →廃用症候群などが原因となります!
4:× 体を動かさないと筋肉が細くなり筋力が低下する症状です!
    →廃用症候群などが原因となります!
5:× 筋肉がこわばる症状です!
    →パーキンソン病などが原因となります!

次は短文事例の問題です!

○第35回 問題58
Eさん(38歳 男性)は、脳梗塞を発症し、病院に入院していた。退院時に、右片麻痺と言語障害があったため、身体障害者手帳2級の交付を受けた。現在、Eさんと家族の希望によって、自宅で生活しているが、少しずつ生活に支障が出てきている。Eさんの今後の生活を支えるために、障害福祉サービスの利用を前提に多職種連携による支援が行われることになった。
Eさんに関わる関係者が果たす役割として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護支援専門員(ケアマネジャー)が、介護サービス計画を作成する。
2 医師が、要介護認定を受けるための意見書を作成する。
3 基幹相談支援センターの職員が、障害福祉計画を立てる。
4 地域包括支援センターの職員が、認定調査を行う。
5 相談支援専門員が、サービス担当者会議を開催する。

☆短文事例は事例文にヒントがあります!年齢や言動は特にチェックしておきましょう!
Eさんは38歳のため介護保険法の対象外となります!
 ※介護保険は40歳以上が対象です!
1:× Eさんは介護保険の対象外です! 
2:× Eさんは介護保険の対象外のため要介護認定を受けることができません!
3:× 障害福祉計画を立てるのは都道府県や市町村です!
   ※基幹相談支援センターは地域の相談支援の中核的な役割を担います!
4:× 地域包括支援センターは高齢者などで介護が必要な人の相談イメージを持ちましょう!
    →介護予防+虐待の疑いや介護保険のサービス利用の相談が国家試験ではメインです!
   ※障害者総合支援法の障害支援区分の認定調査は市町村が行います!
5:○ 相談支援専門員は「障害分野のケアマネ」の役割を担います!
   →サービス等利用計画(障害分野のケアプラン)を作成します!

次は出題頻度の高い筋萎縮性側索硬化症の問題になります!

○第34回 問題90
筋萎縮性側索硬化症(ALS)では出現しにくい症状として、適切なものを1つ選びなさい。
1  四肢の運動障害        
2  構音障害       
3  嚥下障害
4  感覚障害           
5  呼吸障害

☆筋萎縮性側索硬化症は神経変性疾患で、四肢の運動障害から始まり、嚥下障害や呼吸障害が起こります!
→手足などの筋肉低下ではなく、「のどの筋肉(=呼吸、嚥下)が低下」のイメージを持ちましょう!
※現れにくい症状:知的障害、感覚障害、膀胱直腸障害(尿意、便意)、眼球運動障害(透明文字盤使用可能)、褥瘡
 →現れやすい症状と現れにくい症状のすみ分けをきちんと押さえておきましょう!
※筋萎縮性側索硬化症は出題頻度は高いが、上記の部分を押さえればサービス問題です!

よって上記の問題で出現しにくい症状は「4、感覚障害」となります!

障害の理解の過去問に挑戦②

ここからは、総合問題の方でも出題されやすい「発達障害」と「難病」について学んでいきましょう!
まずは発達障害の問題になります!

○第30回 問題92
G君(12歳、男性)は現在、小学校に通学している。小さい頃から、集中力が乏しい、じっとしていられない、順番が待てないなどの症状が指摘されていた。また、このような行動に対して友人や周囲の大人から注意を受けることが多く、自信が持てないでいた。心配した母親は、紹介を受けて発達障害者支援センターに相談することにした。
G君に対する支援方法の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 一度に多くの指示を伝える。
2 他者との交流を回避する。
3 集中できる環境をつくる。
4 比喩を用いた会話を促す。
5 視覚に強い刺激を与える。

☆短文事例の問題なので事例文からヒントを探ります!今回は「G君は集中力が乏しい、じっとしていられない、順番が待てないなどの症状がある」という部分に着目します!この症状は注意欠陥多動性障害=発達障害となります!
1:× 一度の多くの指示は×です!1つずつ短く伝えます!
   ※多くの指示は発達障害の人は情報処理能力が弱いため混乱します! 
2:× 社会性は保たれるため他者との交流は回避する必要はないです! 
3:○ 感覚過敏で音や声に敏感で気が散りやすいです! 
4:× 比喩を用いた会話は抽象的なので×です!具体的な会話がよいです!
5:× 光への過敏性が強くなり落ち着かなくなります!

最後は難病の問題です!

○第34回 問題92
Gさんはパーキンソン病と診断され、薬物療法が開始されている。立位で重心が傾き、歩行中に停止することや向きを変えることが困難である。
Gさんのこの症状を表現するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1  安静時振戦     
2  筋固縮
3  無動        
4  寡動
5  姿勢保持障害

☆Gさんは立位で重心が傾き、歩行中に停止したり向きを変えることが困難です!その症状はどれか選ぶ問題です!では解説していきます!
1:× 何もしていないときに手足がふるえる症状です! 
2:× 筋肉がこわばり無表情に見えたり、筋肉が固くなりスムーズに動かしにくいのが特徴です! 
3:× ほとんど動かなくなった状態です!代表的な症状は顔面の筋肉が動かなく笑えない仮面様顔貌です!
4:× 動作が緩慢になる、声が小さい、書く文字が小さいなどが特徴です!
5:○ 立位や歩行で姿勢を保つことや体のバランスの調整ができない症状です!
    →加速歩行(止まれない)、小刻み歩行、すくみ足などが具体的な症状になります!

今回は問題をより多く解説してきましたが、障害の理解は特徴を押さえることができれば比較的正解しやすい問題が多いです!この科目は効率的に学ぶことを意識していきましょう!

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板垣大介

板垣大介

介護福祉士国家試験対策講師

現在MSWと介護支援専門員の2刀流で活躍中。社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員の資格を持ち、介護現場で勤務ののち、介護福祉士養成の専門学校の教員として勤務。そこで介護福祉士を目指す学生に福祉の魅力を伝え、多くの卒業生が介護現場で活躍している。また介護福祉士国家試験対策のスペシャリストとして、学生だけでなく、現場で介護福祉士を目指す方たちの国家試験合格をサポートして結果を残した。介護分野だけでなく、幅広い福祉分野で新潟の医療福祉業界を盛り上げたいと考え、現在は医療福祉の現場で日々医療福祉を必要とする方とその家族のQOL向上を目指して奮闘中。趣味はバスケットボールと広島カープの応援。

  1. 介護福祉士対策講座【過去問チャレンジ】

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  3. 介護福祉士対策講座⑥(障害の理解)

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