褥瘡について適切なものはどれか。3つ選べ。
- しびれや麻痺は、原因となる。
- 細菌感染の原因となる。
- 寝たきりになると腹部にできやすい。
- 予防方法の一つに、栄養管理がある。
- 寝返りができない人に、体位変換は不要である。
答え:1.2.4
【問題29】の解答解説
1…正しい。
しびれや麻痺は褥瘡の原因になり得ます。しびれや麻痺があると感覚が鈍くなるため、長時間の圧迫などにより発生しやすくなります。
2…正しい。
褥瘡の患部から細菌感染するリスクはあります。褥瘡の好発部位に仙骨部がありますが、おむつ内の湿潤、汚染から発生しやすく、細菌感染リスクも高いためです。
3…誤り。
褥瘡は、寝たきりになると仰臥位であれば後頭部、肩甲骨部、肘部、仙骨部、踵骨部にできやすく、側臥位であれば、耳介部、肩峰部、肘部、腸骨部、大転子部、膝関節部、外果部にリスクがあります。
4…正しい。
褥瘡は低栄養でもリスクは高まります。褥瘡の発生要因は、局所的要因(摩擦ずれ、失禁・湿潤、局所の皮膚疾患)、全身的要因(低栄養、やせ、加齢・基礎疾患、薬剤投与、浮腫)社会的要因(介護力、情報不足、経済力不足)に分かれており、栄養管理は褥瘡予防になります。
5…誤り。
寝返りができない人は体位変換が必要です。長時間同じ部位に圧力がかかると設問4の原因により褥瘡のリスクが高まります。
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