次の記述のうち適切なものはどれか。3つ選べ。
- 筋力トレーニングは、糖尿病の予防につながる。
- 大きな負荷で行う筋力トレーニングは、息を止めて行うと安全である。
- 冬の寒い時期の運動中は、汗をかかなくても水分補給が必要である。
- 疾病によるたんぱく質摂取に制限のない高齢者では、その摂取の目標量は1日30gである。
- 喫煙は、脳卒中のリスク因子である。
答え：1.3.5
【問題39】の解答解説
1…正しい。
糖尿病には筋トレが有効です。筋肉が減ると筋肉のブドウ糖消費量が減って血糖値が上がりやすくなります。筋肉はエネルギーの貯蔵庫でもあり、血糖値の調整を行う働きをします。筋力トレーニングによって筋肉が増えることでも、インスリンの効果が高まり、血糖値は下がりやすくなります。これを、インスリン抵抗性の改善といいます。
2…誤り。
筋トレ中に呼吸を止めることは血圧の急激な上昇など体へ大きな負荷を与えるばかりか、トレーニング効果の低下にもつながります。
3…正しい。
冬は乾燥しているので脱水状態になりやすい。運動の前後に水分補給を行うことが大切ですね。
4…誤り。
男性は65歳以上になるとタンパク質の1日に必要な目標量は、65gから60gへと少なくなりますが、女性では成人以降変わらず50gのタンパク質が必要です。設問にある1日30グラムの目標は少なすぎますね。
5…正しい。
タバコに含まれる有害物質は、ニコチン、タール、一酸化炭素です。タバコを吸うことでニコチンにより血管の収縮や血圧上昇、心拍数上昇を引き起こし、タールによりガン発症リスクが高まります。さらに一酸化炭素により血液中の酸素の運搬が妨げられ、血管が詰まりやすくなります。そこから動脈硬化を促進し、脳血管障害と急性心疾患を発症するリスクがあります。
これらから喫煙は、脳卒中はもとよりさまざまな疾患を引き起こす要因となります。
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