今年度から大きく変わる介護福祉士国家試験のパート合格についてお話していきます。
本来の介護福祉士国家試験は…
☆筆記試験(全125問)
・人間と社会(介護の基本、社会の理解など)
・介護(生活支援技術、コミュニケーションなど)
・こころとからだのしくみ(こころとからだのしくみ、認知症の理解など)
・医療的ケア
・総合問題
試験の合格基準は、総得点の60%程度を獲得すること、かつ、11科目群すべてにおいて得点することです。
そのため、もし不合格だった場合は、翌年に最初から試験を受けなければいけませんでした!
しかし、今回から「パート合格」が導入されることが決まりました!
厚生労働省からの情報は以下の通りになります!
【パート合格】
・筆記試験の13科目を3つのパートに分割し、各パートごとに合否を判定する
・初回に全パートを受験し、不合格だったパートのみ次回以降に再受験が可能
・合格したパートはその後2年間にわたり受験しなくてもよい
・合格基準は各パートの平均得点に基づいて設定される
・各パートを構成する科目群のすべてにおいて得点すること
具体的な案としては…
全13科目を
▽Aパート(6科目・60問):介護の基本、社会の理解、生活支援技術など
▽Bパート(5科目・45問):認知症・障害の理解、医療的ケアなど
▽Cパート(2科目・20問):介護過程、総合問題――の3つに分割。
※Cパートの問題数が他の2パートより少ないが、「事例問題が多いため、解答にかかる時間を加味している」とした。

厚生労働省は「高い専門性を有する介護人材の確保・育成が喫緊の課題である一方、介護福祉士を目指す人の減少が続いている。パート導入により、介護福祉士資格取得を目指す受験者が一層受験しやすくなる仕組みとなる」という考えを示しています。
パート合格の導入により、不合格パートのみの学習に注力できることから、現場で働きながら試験合格を目指すなど、それぞれの状況に応じた試験対策をとりやすくなることが期待されています!
ここで、今年度パート合格が導入されるため、試験の攻略方法についても触れておきます。
どちらにせよ、一発合格を目指すため、基本的な攻略ポイントは変わらずとなります!ポイントは「いかに効率的に学ぶ」ことができるかです!働きなが勉強する方が多いので、仕事の合間や休みの時間を活用することが多いはずです!13科目の範囲を考えると、すべてを学習するのにより多くの学習時間を費やすことになります。
ですが、介護福祉士の国家試験は過去問に類似した問題が多く出題され、出題パターンも限られています!
例えば、「総合問題」の事例ですが、認知症の方の事例が2問、障害のある30~40代の事例が1問という構成が多いです!あと1事例は高齢者の疾病(変形性膝関節症が最近は多い)か、ここ3年くらい出題の多い障害のある方の事例となっています!このパターンを知るだけでも出題範囲が絞られ、その出題に解答できる知識をインプットする効率的な勉強ができます!
さらに、よく耳にするのが学習方法がわからないという声です!学習方法は人それぞれですが、私は国家試験対策講座で始めに伝えるのが、試験に対する考え方です!それは「何点取るか」ではなく「何問間違っていいか」という逆転の発想です!125問出題される介護福祉士国家試験で、60%の正答が合格基準点となるため75点が合格基準点となります!75点取らないといけないと考えると、高い合格点に思いますが、75点取るということは125問中50問も間違っていいのです!こう考えると、少し楽になりませんか?当然国家試験では難しい問題も出題されています!ですが50問も間違えられると考えると、難しい問題に固執しなくてよいのです!さらに介護福祉士国家試験は易しい問題、普通難易度の問題が8割くらいは出題される、つまり100問は易しい~普通の難易度の問題となります!この100問からいかに点数を稼いでいくかが重要となります!この逆転の発想と、正解しやすい問題から得点を稼ぐことが攻略ポイントとなります!出題パターンもある程度決まっている傾向もあることから決してハードルが高い国家資格ではないと考えます。
それに加えて今回のパート合格の導入により、点の取りにくい「社会の理解」などは、たとえ不合格でもパート合格していれば、2年目はより絞って勉強できるわけです!1分野でも合格できれば、それまでの勉強が無駄にもならず、これは受験生にとっては大きなメリットとなります!介護福祉士の資格は取得すれば、更新手続きなく、一生持ち続けられるのもメリットです。私も精一杯サポートするので、ぜひこの機会に多くの人に介護福祉士国家試験にチャレンジしてほしいです!
