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介護ココロのケア

「よくできた!」ってスペシャルなこと。毎日は「ほどほどに」を目指して、特に力が必要な時期は無理しないことが大事。

ケアカレッジ「介護のココロのケア」担当、グリーフケアアドバイザーのトサです。

ワクワクと楽しみにしていたGWは駆け足で通り過ぎ、6月には「赤い日」がないーーっ!!とお嘆きの同志のみなさん。
連休明けの1週間、お互いに頑張って駆け抜けましたよね!!
私たち、よくやりました!!

良くも悪くも、連休期間は『今までの動きの波』がいったん止まってしまいます。

デートの定番(?)であるスワンボート。

見た目はとってもキュートですが、いざ湖を滑り出そうとすると『せーのっ!』と漕ぎ始めるタイミングで負荷を感じますし、最初の動き出しの時には力が必要です。

休み明けも同じように、止まってしまった状態から動き出すのですから、漕ぎだしにパワーが必要ですよね。
そして、日常生活や仕事のペースに慣れるまでには、どうしたって少し時間がかかってしまうものです。

五月病という言葉もありますが、GWがあるから頑張ろう!と楽しみにしていたものが終わり、カレンダーを見ればしばらくは休みもないし…と思えば気持ちはどうしても塞ぎがちになります。

また、楽しみだったとしても旅行やアクティビティで体力を使っていれば、その疲れが出てしまうことだってあるでしょう。

そうそう、GW期間中は夏を感じさせるような日が続いたのに、休み明けは強い寒気の影響で体が悲鳴を上げている方もいるかもしれません。

さらに!!! ← たたみかけるジャパネットタカタ方式

連休明けには満月もあって、敏感な方は潮の満ち引きだとか体のバイオリズムが乱れてしまう…なんてこともあるかもしれません。

気温や気圧といった”目に見えない要因”だって色々ありますし、とにもかくにも「大きな連休明け」はいつも以上に自分にかかっている負担が大きいもの。

そんな中で、あなたも私も、本当によくやっています!!

今、あなたが目の前にいたら「イエーイ!」ってハイタッチしちゃいたいくらい、それぞれが自分なりに頑張っています。

気分が塞ぐ、頑張れない、もうヘロヘロで力が出なくて生産性が低下している…

そんなときもあります。

だって…

人間だもの (by 相田みつをさん)

いつだって安定した動きができる「ロボット」じゃなく、生身の人間ですから揺らぐことがあるのが当たり前。

ついつい自分を責めてしまったり、早く日常のペースを取り戻さないといけないと焦っちゃう気持ちが湧いてしまうかもしれませんが、どうぞあまり自分を追い込まないでくださいね。

休み明けだから…ばかりではないですが、頑張り屋さんなあなたにお届けしたい「魔法の合言葉」があります。

Very Good!ではなく、Good Enough!

Very Good は「とても良い」ですが、Good Enoughは「十分に良い」という意味の英語。

この言葉を知ったのは、『苦しみのない人生はないが、幸せはすぐ隣にある』という小澤竹俊先生の本でした。

小澤竹俊先生はホスピスの医師として、また「エンドオブライフ・ケア協会」を立ち上げられ、ホスピスマインドの普及を目指していらっしゃいます。
私も養成講座を受講し、たくさん貴重な気付きや学びを財産として得ることができています。

本の言葉がとても素敵だったので、一部ご紹介させていただきます。

誰かの役に立てれば、よくできました(Very Good)と、自分に言い聞かせることができます。
しかし、臨床の現場で学んだことは、すべての苦しみをゼロにすることはできないという厳しい現実でした。解決が難しい苦しいを前に、役立たない、何もできない自分がいます。
でも、そんな役に立たない自分のことを、これでよい(Good Enough)と認めてくれる、多くのつながりに気づきました。自分自身の弱さを認めるからこそ、多くのつながりに気づき、歩き続けるたおやかな力になります。
(引用:苦しみのない人生はないが、幸せはすぐ隣にある/小澤竹俊さん著)

よくできました!と思えるのは、やっぱりとても嬉しいことですし、そうなりたいと努力したり頑張ることは素敵なことです。

でも、全てにおいて「Very Good」を目指さなくてもいいんですよね。

Very Good がテストで言えば100点満点だとしたら、毎回100点を目指すのは無理じゃないですか?!

そりゃぁもちろん、100点だったら自分自身も誇らしいけれど、100点じゃなく「70点~のほどほど」の点数を出せる自分であれば十分だと言えるようになると、きっと今よりも肩の力を抜いて仕事に向き合えるのではないでしょうか。

Good Enoughな「ほどほど」で「いい感じ」な状態を目指してみることで、パフォーマンスが逆に上がれば思いがけずにVery Goodな結果も出せちゃったりするかもしれません。
そうしたら予定外で「うわーーい♡」って喜びが膨らみますから、一石二鳥ですよね!

私も最近、外からの評価が気になって自分を認められなくなりそうな時や、ついつい自分が持てる力以上を出そうとして自分が疲弊し掛けたときに、意識してこの合言葉をつぶやくようにしています。

Very Good!ではなく、Good Enough!

連休明けと同時に、しばらくは祝日がない日々が続きますから、意識して「ほどほど」にしながら、無理し過ぎずに自分のペースを守ってあげて、いい塩梅に心と体を慣らしていけますように。

と当時に、脳はやる気を高めるために『報酬』があるといいそうなので、頑張っている自分にささやかなご褒美を上げるのもオススメですよ!!

今週頑張った自分を笑顔にする、小さなご褒美であなたを労ってあげて、来週のための英気を養えますように。

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トサ

トサ

グリーフケア・アドバイザー

株式会社ドットコム・マーケティング在籍。 2021年、グリーフケア・アドバイザー1級取得。 2024年、動物医療グリーフケア®「ペットライフグリーフケアアドバイザー」認定。 人生で最もつらく答えのない苦しみに対峙するのが喪失体験です。『哀しむことは愛すること』という言葉を胸に、愛で見守り・愛で受け止め・愛で支えるグリーフケアを目指しています。 グリーフケア分野以外のお悩み相談・カウンセリングでは、自分に優しさを向けて思いやり、自己受容する生き方のサポートを得意とする。

  1. 私たち人間も「生もの」だから傷むもの。繊細でデリケートな自分は優しく扱わなくっちゃね。

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