認知症について適切なものはどれか。3つ選べ。
- 認知症施策推進大綱においては、発症を遅らせることを目指している。
- 運動不足の改善は、認知症の予防につながらない。
- 自分の意思で決定できるように支援することが大切である。
- MCI(軽度認知障害)は、すべて認知症に移行する。
- 前頭側頭型認知症の症状の一つとして、物品の名前が出てこない意味性認知症の症状がある。
答え:1.3.5
【問題31】の解答解説
1…正しい。
認知症施策推進大綱は5つの柱から成り立っています。
◎普及啓発・本人発信支援
◎予防
◎医療・ケア・介護サービス・介護者への支援
◎認知症バリアフリーの推進・若年性認知症の人への支援・社会参加支援
◎研究開発・産業促進・国際展開
この認知症施策推進大綱のコンセプトは、
「予防」と「共生」です。
認知症になっても、住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられる「共生」を目指し「認知症バリアフリー」の取り組みを進めていくとともに、
「共生」の基盤の下、通いの場の拡大など「予防」の取り組みを政府一丸となって進めていくということです。
「予防」とは、認知症にならないようにするという意味ではなく、<認知症になるのを遅らせる><認知症になっても進行を穏やかにする>という意味で定義されています。
2…誤り。
認知症を予防するには「運動」が必要といわれています。認知症の予防に適した運動は、散歩やウオーキングなどの有酸素運動です。
運動は全身の血流を改善し、脳の細胞を活性化する効果が期待できます。
3…正しい。
意思決定支援について、認知症の人であっても、その能力を最大限に生かして、日常生活や社会生活に関して自らの意思に基づいた生活を送ることができるようするために必要です。
これは、「認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン」に定められています。
4…誤り。
MCI(軽度認知障害)は認知症予備軍といわれており、認知症とは区別されています。MCIを放置すると5年間で50%の人が認知症を発症するといわれており、この移行率の高さから「認知症予備軍」とも称されます。ただ、MCIにすべての人が認知症に移行するわけではなく正常に戻る場合もあれば、ずっとMCIの状態を維持している場合もあります。
5…正しい。
前頭側頭型認知症の症状には、物品の名前が出てこない意味性認知症の症状があります。主な症状として、脳の前頭葉側頭葉が萎縮することで理性的な行動ができなくなったり、言葉が出にくくなったりします。物忘れや幻覚、妄想といった認知症に多い症状が中心ではないこと、患者さんご本人には自分が病気だという自覚がないことから、認知症の診断が遅れてしまうこともあります。
5…正しい。
前頭側頭型認知症は、前頭葉や側頭葉の萎縮、前頭葉や側頭葉の細胞に病的なタンパク質が溜まってが起こる病気のことです。前頭葉や側頭葉に障害をうけることで、人格変化や反社会的行動、言語障害などが見られます。同じことを繰り返したり、万引きや痴漢など普通ならしないような行動をとるようになります。
意味性認知症は前頭側頭型認知症に含まれ、知っているはずの単語の意味がわからなくなったり、文字の読み間違い等が見られるようになります。
例えば、富士山や金閣寺の写真を見ても「山」「寺」ということは分かっても固有名詞が思い出せない。または「団子」の読みを「だんし」と読んでしまうなどです。
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