介護老人保健施設について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 入所者は、病状が安定し入院治療の必要がない要介護3以上の認定を受けた者である。
- 保健医療サービス又は福祉サービスを提供する者との密接な連携に努めなければならない。
- 口腔衛生の管理体制を整備し、各入所者の状態に応じた口腔衛生の管理を計画的に行わなければならない。
- 理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士を置かなければならない。
- 看取り等を行う際のターミナルケア加算は算定できない。
答え：2.3.4
【問題44】の解答解説
1…誤り。
介護老人保健施設は、要介護１から入所できます。定義としては、「要介護者であって、主としてその心身の機能の維持回復を図り、居宅における生活を営むことができるようにするための支援が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設」とされています。
病院に入院して医療を受ける必要はないが、家に帰るには心身機能の維持回復が必要な方が対象です。
「病院と家の中間施設」の役割があるとイメージしておくといいでしょう。設問は介護老人福祉施設の入所者の特性になります。
2…正しい。
介護老人保健施設は、明るく家庭的な雰囲気を有し、地域や家庭との結び付きを重視した運営を行い、市町村（特別区を含む。）、居宅介護支援事業者、居宅サービス事業者、他の介護保険施設その他の保健医療サービス又は福祉サービスを提供する者との密接な連携に努めなければならない。とされています。
3…正しい。
令和3年度の介護保険改正で、自立支援や重度化防止の取組を強化する動きになりました。それにあたって口腔衛生管理体制が運営規準に包括化されました。具体的には、「口腔衛生の管理体制を整備し、各位入所者の状態に応じた口腔衛生の管理を計画的に行う」ことが運営基準に規定されました。
4…正しい。
老健に配置しなければならない人たちは、以下のような方です。
医師、薬剤師、看護・介護職員、支援相談員、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、栄養士又は管理栄養士、ケアマネ、管理者などです。
老健はリハビリテーション施設でもありますので、リハビリの専門資格を持っている人の配置が必須だと、押さえておくといいかと思います。
5…誤り。
老健はターミナルケア加算は算定できます。ターミナルケア加算は、改訂前は死亡日から30日前までの評価区分しかありませんでしたが、2020年改正により死亡日45日前から算定できるようになりました。
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