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専門家コラム

介護福祉士対策講座③(社会の理解)

社会問題が問われやすい

こんにちは!12月に入り、試験まで2か月を切りました!
3科目目は「社会の理解」です。全部で12問出題されます。この科目は最も点数がとりにくい科目となっています!合格のためには12問中6問正解できれば上々です!この科目を取るためには書面より動画を活用するのがお勧めです!一度理解すると基本的な問題は意外とすらすら解けちゃいます!今後私も社会の理解に特化した対策も検討していますので希望あれば参加してもらえると嬉しいです!難しくても「あきらめたらそこで試合は終了です」!
この科目の攻略ポイントは以下の通りです!

☆第35回の特徴
障害福祉の問題が増加
・「こんな時どうする?」応用的な問題が増えている
☆抑えるポイント
・社会問題
 少子高齢化、老老介護や独居高齢者の増加など
・社会の変化:働き方改革、育児や介護休暇
・社会保障
・介護保険
・成年後見制度、日常生活自立支援事業
・生活保護

特に介護保険の問題は複数問出題されるので確実に押さえておきましょう!ではではこのポイントを踏まえて、過去問を解いていきましょう。

社会の理解①

過去問からを解きながら解説を加えていきます。
○第32回 問題9
社会の理解
介護保険制度の被保険者に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 加入は任意である。
  2. 第一号被保険者は、65歳以上の者である。
  3. 第二号被保険者は、20歳以上65歳未満の医療保険加入者である。
  4. 第一号被保険者の保険料は、都道府県が徴収する。
  5. 第二号被保険者の保険料は、国が徴収する。

介護保険は仕組みを理解すれば解きやすくなります!市役所などに介護保険をわかりやすく説明した冊子が置いてあります!家族向けに作られておりホントにわかりやすいです!ぜひ、1冊持っておくとよいです!私も現在のMSWの業務で活用させてらっています!

  1. :× 社会保険は強制加入です。  
  2. :○ 日本に住所を有していることも覚えておきましょう。
  3. :× 20歳×→40歳以上です。
  4. :× 都道府県×→市町村(保険者)です。
  5. :× 国×→医療保険者が医療保険と一緒に徴収します。

社会の理解②

では次の問題です!
○第35回 問題10
Eさん(75歳,女性,要介護2)は,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。最近、Eさんの認知症が進行して、家での介護が困難になり、介護老人福祉施設の申込みをすることにした。家族が訪問介護員(ホームヘルパー)に相談したところ、まだ要介護認定の有効期間が残っていたが、要介護状態区分の変更の申請ができることがわかった。
家族が区分変更するときの申請先として、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 介護保険の保険者
  2. 後期高齢者医療広域連合
  3. 介護保険審査会
  4. 国民健康保険団体連合会
  5. 運営適正化委員会

☆介護老人福祉施設は原則要介護3以上の方が利用できます!

  1. :○ 新規申請、更新申請も含めて保険者である市町村に申請します。  
  2. :× 後期高齢者医療制度の保険者である。
  3. :× 市町村の要介護認定の結果に被保険者が満足できない場合、不服申し立てを行う機関で都道府県に設置しています。
  4. :× 介護報酬の審査・支払い、苦情処理などの業務を担っています。
  5. :× 都道府県社会福祉協議会に設置します。主に福祉サービスに関する利用者等からの苦情の調査・解決などの業務を行います。

社会の理解③

○第35回 問題14
「障害者総合支援法」の居宅介護を利用したときの利用者負担の考え方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 利用したサービスの種類や量に応じて負担する。
  2. 利用者の負担能力に応じて負担する。
  3. 利用したサービス費用の一定の割合を負担する。
  4. 利用したサービス費用の全額を負担する。
  5. 利用者は負担しない。

☆障害者総合支援法は介護保険法を模倣しています!サービスが重複はしている場合は介護保険が優先されます! 
 ※違いは応能負担(介護保険は応益負担)です。
☆この問題は最初に行う手続きを選ぶ問題です。

  1. :○ 市町村に支給申請します。  
  2. :× 2番目に行います。
  3. :× 3番目に行います。
  4. :× 4番目に行います。
  5. :× 指定特定相談支援事業者の相談支援専門員(障害分野のケアマネ)が作成します→5番目に行います。

社会の理解④

○第34回 問題9
Cさん(78歳、男性、要支援1)は、公的年金(月額19万円)で公営住宅の3階で一人暮らしをしている。妻と死別後も通所型サービスを利用し、自炊を楽しみながら生活している。最近、膝の具合がよくないこともあり、階段の上り下りが負担になってきた。そこで、転居について、通所型サービスのD介護福祉士に相談をした。
次のうち、D介護福祉士がCさんに紹介する住まいの場として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)
  2. 介護付有料老人ホーム
  3. 軽費老人ホームA型
  4. サービス付き高齢者向け住宅
  5. 養護老人ホーム

☆Cさんは要支援1であり、認知症はないことを押さえておきます!

  1. :× 入居条件が要支援2以上で認知症であることなのでCさんは対象外です。  
  2. :× 入居条件は要介護者なのでCさんは対象外です。
  3. :× A型、B型、ケアハウスがある低所得者向けの住宅です。
    A型→独立して生活するのが困難で自炊できない人が対象です。
    B型→自炊が可能な人が対象です。
    ケアハウス→身体機能能低下が要件
    ※Cさんは自炊を楽しみにしているためA型は対象外です!
  4. :○ 60歳以上の人または要介護・要支援認定を受けた60歳未満の人が対象です。外部の介護保険サービスの利用ができ、階段の上り下りが負担なCさんは通所型サービスの利用が可能です。
  5. :× 生活環境や経済的理由で居宅で生活できない人が対象です。Cさんは居宅で1人暮らしできているので対象外です。

社会の理解は12点ではなく6点取るために学習することが重要です。機会があれば、社会の理解に特化した模擬試験を使った講座を開きたいと思っています。この時期はとにかく質より量で問題を解きまくりましょう!

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板垣大介

板垣大介

介護福祉士国家試験対策講師

現在MSWと介護支援専門員の2刀流で活躍中。社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員の資格を持ち、介護現場で勤務ののち、介護福祉士養成の専門学校の教員として勤務。そこで介護福祉士を目指す学生に福祉の魅力を伝え、多くの卒業生が介護現場で活躍している。また介護福祉士国家試験対策のスペシャリストとして、学生だけでなく、現場で介護福祉士を目指す方たちの国家試験合格をサポートして結果を残した。介護分野だけでなく、幅広い福祉分野で新潟の医療福祉業界を盛り上げたいと考え、現在は医療福祉の現場で日々医療福祉を必要とする方とその家族のQOL向上を目指して奮闘中。趣味はバスケットボールと広島カープの応援。

  1. 介護福祉士対策講座⑥(障害の理解)

  2. 介護福祉士対策講座⑤(認知症の理解)

  3. 介護福祉士対策講座⑤(発達と老化の理解)

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