ケアカレッジ「介護のココロのケア」担当、グリーフケアアドバイザーのマミコです。
私たちはつい、
- もっと仕事ができるようになったら
- もっと人に優しくなれたら
- もっと自信が持てるようになったら
っていっぱいハードルを前に置いて、頑張ることを自分にたくさん課してしまいます。
そして、達成できたときにはじめて、自分を認めてあげようとします。
でも…
今の自分を好きになるために、何かを達成する必要って本当はないんですよね。
うまくできる自分も私。
うまくできない自分も私。
自信がある日も私。
自信がなくて縮こまってしまう日も私。
「いろいろな私」と一緒に、今日まで生きてきました。
一歩一歩、傷ついたり泣いたり、時に立ち止まったり逆走したりしながらも、ちゃんとここに存在しているんですもの!
「許せない」から「受け入れられない」
自分のことを否定したり、嫌いになってしまうときというのは、たいてい
「そんな自分が許せない」状態
にあります。
たとえば、
- 頑張りたいのに、頑張れなかった自分
- もっとできたはずなのに、できなかった自分
- 感情的になって、後で後悔するような対応をしてしまった自分
こんな自分に対して、私たちはつい
「情けない」
「ちゃんとしなきゃ」
「なんで私はこんなこともできないんだろう」
って、自分自身を叱ってしまいます。
ダメだなって烙印を押してしまいます。
「ダメな自分でいることが許せない」から、休む間もなく自分にムチを打ち続けて頑張らせようとしてしまいます。
でも、自分を大切にしていくために本当に必要なのは、
まず「許す」こと
なのかもしれません。
「今日はできなかったんだね」
「そういう日もあるよね」
「まぁ、いったんここまでにしようか」
そんな風に、自分に「もういいよ」と言ってあげる。
許すことができて、はじめて「こんな自分もいるんだね」と、自分のことを受け入れる準備ができます。
セルフ・コンパッション研究の第一人者である心理学者クリスティン・ネフ博士も、著書(Self-Compassion: The Proven Power of Being Kind to Yourself)の中で、
痛みに痛みで反応し続ける悪循環から抜け出すには、心をコンパッションで満たし、自分自身や他者を許すことが必要だ
という趣旨のことを述べています。
許すことは「自分を受け入れるためのドア」を開けること。
そしてね、許して受け入れるということを突き詰めていくと、それはきっと
自分を愛する
ということでもあるんだと思います。
「それでも、好きだよ」って言えるかどうか
たとえば、誰かに誤解されてしまったり、心ない噂を立てられてしまったときに
「あの人はそんな人じゃないよ。私は知っているから」
って言ってもらえたら、すごく救われますよね。
でも、もう一歩進んで、こんな風に言ってもらえたとしたらどうでしょう?
その噂が本当だったとしても、
それでも私は、あなたのことが好きだよ
前者の言葉も、とってもあたたかい言葉です。
「本当のあなたのことを知っているから大丈夫だよ」って、自分のことを信じてもらえている安心感があります。
でも、この言葉は「あなたは本当はそんな人じゃない」というものです。
もし噂が事実だったら??
もし小さな間違いや誤解がほどけないままだったら?
「たとえその噂が本当だったとしても、それでも私は、あなたのことが好きだよ」
噂や誤解とは異なる私だから受け入れてもらえるのではなく、もしも何かで誰かを知らずに傷付けてしまったり間違ったことをしてしまう不完全な『ダメな自分』でも好きでいるよ、と言ってもらえたら、どれだけ安心できるでしょう。
できていても、できていなくても。
素敵なところがあっても、至らないところがあっても。
「どちらのあなたでも、私にとって大切な人だよ」
後者の言葉には、そんな気持ちが込められています。
自分を受け入れるということも、これと同じなんだと思います。
「本当はできる自分」だから受け入れるのでなく、「できなかった自分」「欠点がある自分」も、そのまま好きでいてあげること。
自分の「弱さもダメさも含めて愛する」ということ。
これが、自分を受け入れるということなのかもしれません。
完璧な自分になる前に、今の自分と仲良くする
努力家で真面目な人や、向上心のある素敵な人は、どうしても自分に対して
もっと完璧な自分になろう!
と、今の自分よりも成長することを目指すものです。
成長やよりよい自分を目指すというのは、とても素敵なことです。
その目標も大切にしながらも、
「今の私とも、もう少し仲良くしてみよう」
と考えてみませんか?
今の自分を仲良くしながら、思う通りにならない弱さや欠点のある自分にも愛を向けながら、もっともっと成長していけたらいいですものね。
…というより、成長ってきっと、終わりがないものだと思うんです。
今目標にしている場所に届けば、きっとその上のことができるようになりたくなります。
何より、私たちは誰一人として「完璧な存在」ではないので、完璧を目指そうとしたら、どこまでも階段は続いているわけですし、ね。
だから、自分を変えることと並行しながら、自分への言葉を少し変えてみる。
ついつい自分を責める言葉が出てきたら、
「そんなに責めなくても大丈夫」
「ダメなところがあっても、それでも大切な私だよ」
「ゆっくり、なりたい私に近づけばいいよね」
と、そっと声をかけてあげてみてください。
ダメな自分を許すことができたら最高だけれど、いきなりそんなことできませんものね。
少しずつ、ゆっくりと、自分を受け入れるために許せるようになるために、小さな挑戦を積み重ねていけばいいのですから。
このコラムを書いている私だって、いつでも自分に100点をあげられるわけではありません。
いや…70点だって怪しい感じで、ついつい「足りない」にフォーカスしてしまい、そんな自分に気づくたびに苦笑いをしています。
でもね、「今日はちょっとイマイチだったなぁ」と思う日があっても、
自分を嫌いにならないでいると決めています。
まずは、自分に意地悪をしない。
まずは、自分に意地悪したことに気づいたら、やめる。
それだけでも、自分との関係は少しずつ変わっていきます。
自分を甘やかすことは、サボることではない
「自分を甘やかすなんて、よくないことなのでは?」
そう思う方もいらっしゃると思います。
でも、自分を甘やかすことは、
何でも許して努力をしなくなることではありません。
厳しい毎日の中で、自分までが自分を追い詰めるのをやめてあげること。
疲れたら休む。
困ったら人に頼る。
うまくできなかった日は、「今日はここまで」と終わりにする。
そして、布団に入ってからも延々と「なんであんなことしたんだろう…」と脳内反省会を開催しない。
そんな風に、『自分に必要以上の罰を与えないこと』も、自分を大切にするための大事なケアなのだと思っています。
「ダメなところがあるから、もっと頑張らなくちゃ」ばっかりではなく、
「ダメなところもあるけれど、それでも私は私の味方でいよう」
こんな風に、自分との関係を少しずつ変えていけたら素敵ですよね。
もう、十分すぎるほど頑張ってきたあなたへ
変わらなくてもいい。
完璧じゃなくてもいい。
もっとできるようになってから、自分を大切にするのではなく、まずは今の自分に、
「ダメなところがあったとしても、私はあなたのことを大事に思っているよ」
と伝えてあげるところから始めてみませんか?
できる私も、できない私も。
自信がある私も、自信がなくて立ち止まってしまう私も。
どんな私も、今日まで一緒に生きてきた「私」です。
「もっと頑張れたはず」と責める前に、「ここまでよくやってきたね」と、そっと隣に座ってあげる。
ささやかだけれど、きっとそれが『自分を愛する』ということなのだと思います。
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9月16日(水)20時から、ケアカレッジ主催の無料オンラインセミナーを開催します!
「もう、十分すぎるほど頑張ってきた!変わらなくていい。そのままの自分を受け容れて、甘やかす」
と題し、ゲスト登壇いただく根本先生と共に、「自分を大切に扱うってどういうことだろう?」ということを、各50分の2部構成でお届けする予定です。
- 「もっと頑張らなきゃ」って思ってしまう
- 休むと罪悪感が出てくる
- 人には優しくできるのに、自分にはものすごく厳しい
- 「大丈夫」と言いながら、本当はぜんぜん大丈夫じゃない
- 自分のことを褒めるのが、どうにも苦手
そんな方に、ぜひ聴いていただきたい内容です。
「変わらなきゃ」と自分を追い立てるのではなく、「今の私も、もう少し大切にしていいんじゃない?」と、肩の力を抜く時間になれたらいいなと思っています。
参加は無料!
1週間の見逃し配信も予定していますので、「これ、今の私に必要かも」と思ったら、ぜひご参加ください。
9月16日(水)20:00~22:00/オンライン(Zoom)・参加無料
詳細・お申し込みはこちらからどうぞ。