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介護ココロのケア

ほんの少し「簡単」な自分ケアをしてみませんか? ~頑張り屋さんのあなたの体を労わる小さなヒント~

ケアカレッジ「介護のココロのケア」担当、グリーフケアアドバイザーのマミコです。

今年最後の「祝日」である、勤労感謝の日が…

土曜日と重なっていて、連休じゃなくなってるーーーー!!!
オーマイガーーッ!!!

ということは、カレンダー上での「3連休」になる日は、もう今年はないということ。

数年前までは、天皇誕生日の祝日が12月にあったので、まだ来月も3連休があるでしょ?と思っちゃいますが、年内最後の祝日は11月。

でもでも、今年は寒くなるのがゆっくりなのであまり「年末間近」な感じがしませんよね??

とかいいつつも、来月にはきっと「先生も走る」くらいに慌ただしく年末のあれこれに追われる方が多いと思います。
えぇ、私もその一人。

特に寒くなると体に力がギュッと入って緊張した状態になりがちですし、これだけ温かい状態から冬本番に切り替わると、身体がついていくのも大変ですものね。

忙しい時ほど、意識的に立ち止まって深呼吸をひとつ。温かいお茶を一口。

そんな時間を持ってあげて、走りこみ過ぎて自分がヘロヘロにならないようにしてあげたいものですね。
…ってこれは、自戒も込めて。

ちょっと立ち止まって、あなたの指を見てみませんか?

これからの季節は「乾燥」しがちで、クリーム類が大活躍の時期ですよね。

私も最近は、ハンドクリームが手放せず…

・カバンの中に1個
・仕事するデスクに1個
・スキンケアする場所に1個
・キッチンに1個

と、いつでもどこでも「カサカサしたらすぐに」クリームが塗れるように、あっちこっちに置いてあります。

ちなみに…
キッチンで水仕事をする際に「手袋」をすればいいのですが、ズボラな私は激しめの洗剤(キッチンハイターとか)を使う以外は、素手。

素手なのでより一層乾燥すると分かっているけれど、水に塗れる前提だとクリーム類はベタベタするしで悩ましい限り。

そんな中、救世主のようなアイテムが!!

ポンプでひと押ししてミルクを濡れた手にサッと塗れるうえに、そのあと水で流して潤いがちょうどよくなる「アトリックス ハンドミルク」です。

何がいいって、使うのが簡単かつドラッグストアで手軽に買えるというところ。
日常使いするものは、楽で気取らないものがいいですよね~。

はっ!
ついつい話が脱線しちゃいましたが、ちょっと立ち止まって、働き続けるあなたの手を少し見てみませんか?

普段、何かと目にしているようで「ちゃんと見る」ことをするってあまりないパーツなのが手指。

お手入れがしっかり行き届いていて、潤いがある張りのある状態ならばニッコリ嬉しくなれます。
ふっくらしたやわらかい手って、温かみがあって素敵ですよね~。

でも…

よく見たら小さな傷があったり、ささくれていたり。
ちょっぴり硬くなっている場所があるかもしれません。

手は本当に働きものです。

毎日あれこれと、頑張って、与えて。
誰かを笑顔にするために、誰かの涙を拭くために、あなたの手は優しくたくましく、働き続けてくれているのではないでしょうか?

そしてその手は、あなたと重なるのかもしれません。

もしもあなたの手が、ちょびっと疲れているように見えたり、乾燥して痛そうに思えたならば、働き者のその手に優しくクリームを伸ばしてあげてみませんか?

「頑張りすぎず」にできる5分程度のハンドケア

乾燥しすぎて痛い…と思って、必要に迫られてクリームを塗ることが多い私ですが、自分を笑顔でご機嫌にするリスト作りをするというワークショップに参加した際に

お気に入りのハンドクリームを用意して、ちょっと時間をかけて塗る

というワークをしてから、意識的に自分のハンドケアをするようになりました。

ハンドクリームは日頃から塗っていたけれど、腰をおろしてゆっくり指一本ずつに、くるくると丁寧にクリームを塗ってあげる…なんてことは、全然できていませんでした。

いつもは、クリームを手に乗せたら、揉みこむようにしてザザザッと塗り広げて終わり。

もちろん、慌ただしい毎日の中では、座ってゆっくりクリームを伸ばす時間を取ることは難しいですし、私も意識的に時間を作らないと、ゆっくり指1本ずつに…なんてできていません。

でも、実際にワークの中で自分の指ひとつひとつに10秒~20秒くらいの時間をかけてハンドクリームを伸ばしてみると、硬くなった部分に気づいたり、揉まれたときに血が通う感じでホカホカするのを感じてニッコリしました。

「特にカサカサしているところ」を探してみたら、私は右手の人差し指と中指爪の左側がカチコチ&ガサガサしているのを発見!

また、右の手のひらと手首の間にも、皮膚が赤く硬くなっている箇所がありました。

乾燥しがちであちこちにクリームを置いてこまめに塗っているはずでしたし、あまりに乾燥がひどいため皮膚科で処方してもらったクリームも使っていたけれど、忙しくて大雑把にしか自分をケアしていなかったなぁ~と気づけたことはとても大きな収穫でした。

1本ずつに10秒程度の時間をかけて、「いつもよりちょっと丁寧」にクリームを塗るのに使う時間は2~4分くらい。

爪の先まで丁寧にクリームを伸ばしながら

頑張ってくれて「カチコチ・ガサガサ」になっている指

を見つけてあげて、その部分にはより念入りにクリームを塗る時間は、自分に優しい愛情を広げるようなあたたかい気分になれる時間でした。

だってね、カチコチになってしまったり、ガサガサやささくれ、ひび割れを起こしている部分というのは

特に頑張ってくれている部分

なんですものね。

私の場合は、職業柄マウスやキーボードを使うことで酷使している部分が硬くなっていました。

私も私なりに、懸命に仕事をしている証だね!!

なんて、働き者の自分の手指に、普段は伝えられていない「ありがとう」を伝えられるのは素敵な時間でした。

身体をぞんざいに扱うときは、自分の心もぞんざいに扱いがち

忙しくしているときは、目の前のやることに追われて、自分の体を蔑ろにしがちです。

心理学の世界では、自分のことを扱うやり方で周りの人からも扱われると言っていますが、同じように

自分の体を扱うやり方で、自分の心も扱う

とも言われています。

自分のことを休ませることを疎かにして無理させるように、自分の心の痛みがあっても向き合って労わる時間を許せなかったりしていませんか?

自分の手をほったらかしにするように、自分の心の状態が揺らいでいることを見ないままでいませんか?

体と心は切り離せずにつながっているものだから、体へのアプローチが心にもじわっと優しく届くこともたくさんあります。

ハンドクリームを塗る時間に、働き者の自分の手に触れて「あぁ、頑張ってるな」と労わりの気持ちを持つことだけでも、心の中にホッとするような温かいものが広がりますから。

今のあなたは、自分の体を大事に扱えていますか?
自分の心を、ちょっぴり置いてけぼりにしていませんか?

自分にとっての「この時間」を用意して、ちょびっとだけ自分に優しくする時間を設けませんか?

自分の体にも労わりを…なんて言っていますが、私自身、実際には日々目まぐるしくて、気付くと自分をケアする時間も体力も残っていないのこと方が多かったりします。

私は特に、自分の手指が乾燥して痛くなる(もうちょっと手をかけてよー!という心からの声なのかな?)ということもあり、意識的にハンドクリームを塗るようにしています。

が…
たった数分の「ゆっくりケア」も、意識しないと作れないんですよね。

人それぞれに生活のパターンや落ち着く時間も違いますから、私の例はあくまでも一例ですが、私は毎朝仕事を始める前のパソコンの起動待ちの時間に、ちょっとだけ丁寧にハンドクリームを塗ることを意識して実践しています。

実際に仕事や作業が始まってしまうと、立ち止まるのももどかしく短時間でパパッとクリームを行きわたらせるしかできなくなるからこそ、仕事をする前の「一呼吸」取れるタイミングを活用することにしました。

パソコンやアプリケーションの起動を待つ間の、ほんの2~3分。

指1本ずつにくるくるとクリームを伸ばす際に、手指のどこが「今」カチコチになっているのか、どの部分が乾燥しているのかに気付けます。

働く手ほど、荒れたり硬くなりがちですもの。

硬い部分を優しくなでるようにクリームを広げながら

頑張り屋さんの私の手。
ありがとう。

と、朝から自分にちょびっとだけ暖かい言葉もかけて。

ちょっとした「隙間時間」を、自分ケアの時間にしていますが、このクリームを塗る時間は「今日もこれから仕事を始めるぞ!」と自分のスイッチを入れる時間にもなっています。

私は朝の仕事前にハンドクリームをゆっくり塗っていますが、仲良しの友達は「寝る前にいい匂いのハンドクリームを塗ると、いい香りで熟睡できる」と教えてくれました。

ベッドサイドにお気に入りの香りのハンドクリームを置いておいて、ベッドの中でゆっくりクリームを伸ばしつつ香りでのリラックス効果も味わう!
これもとっても素敵ですよね~。

みんなそれぞれ、自分にとって「この瞬間がいい」というのは違います。

あなたにとっても、このタイミングでケアするのが気分が良くなる!を見つけられますように。

これまで私と一緒に共に年を重ねてきた、大切な手

毎日あちこちに置いてあるクリームを塗っても追いつかないくらい、私の手は乾燥してカサカサしています。
お世辞にもキレイとはいいがたく、遠い昔の女子高生だったころようなハリは全く感じられません。

でも、長年ずーーーっと私と共に生きてきてくれた、私のために、周りのために働いたり与えたりし続けてくれた、頑張り屋さんの手です。

自分の身の回りのことや家事を、文句ひとつ言わずにやってくれる手です。

日々のスキンケアやメイクなど、少しでも私をキレイにしてあげよう!と工夫や努力を続けてくれる手です。

大切な家族のために喜んでもらえるように、場を整えたり栄養を考えた食事を用意したり、病気やケガをすれば献身的にケアをしてきたのも、この手です。

愛おしいペットや友達、パートナーに、触れることで愛情を伝えてきたのも、この手です。

自分の周りの人の悲しみに触れた際に「大丈夫だよ。そばにいるよ。」と背中をさすったり、誰かに感謝や勇気づけのメッセージを綴ってみよう!と与えることをしてきたのも、この手です。

趣味を楽しんだり、悲しみを癒す役割を担ったり、大好きな人たちとつないだ手から喜びや幸せを受け取ってきたのも、

全部が私の「この手」です。

自分の体の小さな小さな一つのパーツですが、たくさんの「与える役割」を担う、働き者です。

いつも「与えて」ばかりだからこそ、時にちょっとだけ立ち止まって丁寧にクリームを伸ばして「受け取ってもらう」時間を手にプレゼントするのも、自分への愛情表現!

ありがとう、って自分に優しさを向けられる素敵な時間です。

この手はこの先にも、私と共にたくさんの仕事をこなしていくでしょう。
家事やペットたちのお世話、会社員としての仕事の他にも、周りの人のために役立つためにも、きっときっと私の手ができることがあるでしょう。

働くだけではなく、私の手は幸せや喜びも私に届けてくれます。

自分が守りたい大切なものを、やわらかく優しく、暖かみをもって包みながら、大切なもののぬくもりから愛を受け取って。
愛する人たちと、手をつないで笑いあって。

カチコチになっている場所や、カサカサで痛みを感じる手指にクリームを伸ばしていると、その部分から「しんどいよー」と小さな声がしているように思えるときがあります。

あらら…。
私ったら、頑張り屋さん過ぎるかも?!
自分のことを少し後回しにしちゃってるね。
気付かなくて、ごめんね。

気付けたら、自分のために声をかけることができます。
「ありがとう」「ごめんね」って、心を無視せずに言葉をかけてあげられます。

生きている間にはいろんな場面があって、行きつく間もないくらい忙しく立ち回らなければいけない時期もあります。

自分のために精一杯に、家族や周り、会社のためにも奔走して、自分のための時間を割くことすらままならないこともあるでしょう。

そんな時は「ものの数分」すら取る余裕はないですものね。
自分ケアができないことを、どうぞ責めたり追い込んだりせずに

こんなにも頑張ってる私!!
お疲れ様。
本当にすごい!偉い!!!

と、自分の体を抱きしめるセルフハグをして、自分が頑張っていることの素晴らしさをギュッと受け取ってあげてください。

たった数秒であっても、自分の体に触れて優しい言葉をかけられたら「立派なセルフケア」ですものね。

誰かのため、周りのためにその手を使って奔走できるあなたは素敵な人です。

誰かの支えになる手を持つあなただからこそ、いつも周りに向けている優しさの一部を「自分のおすそ分け」してあげてくださいね!

自分に優しくすることは、自分に栄養やビタミンをあげることだと思うんです。

忙しく頑張らなければいけないときほど、自分の栄養がやエネルギーも足りなくなっていっちゃいますものね。

だからこそ、栄養補給!のような気持で、ちょっとだけ意識して自分に手をかけてあげてみてください。

周りの人のために、頑張れる手。
働き者の、誇らしい手。
たくさんの愛を与える、暖かい手。

こんなにも素敵な手を持つあなたの手指に、いつもよりちょっとだけ時間を割いてハンドクリームを塗ってみませんか?

何かと目に入る部分なので、クリームでつやつやするのを見ると、ちょびっとココロも弾みますよ!!

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マミコ

マミコ

グリーフケア・アドバイザー

株式会社ドットコム・マーケティング在籍。 2021年、グリーフケア・アドバイザー1級取得。 2024年、動物医療グリーフケア®「ペットライフグリーフケアアドバイザー」認定。 人生で最もつらく答えのない苦しみに対峙するのが喪失体験です。『哀しむことは愛すること』という言葉を胸に、愛で見守り・愛で受け止め・愛で支えるグリーフケアを目指しています。 グリーフケア分野以外のお悩み相談・カウンセリングでは、自分に優しさを向けて思いやり、自己受容する生き方のサポートを得意とする。

  1. ほんの少し「簡単」な自分ケアをしてみませんか? ~頑張り屋さんのあなたの体を労わる小さなヒント~

  2. 「大丈夫じゃない!」と言ってもいいんだよ。できないことがあっても、助けてもらっても、いいんだよ。

  3. (動画あり)自分に厳しくしてしまいがちだからこそ、自分を癒せる自分になろう!~自分を愛し、自分に優しくする方法~

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